アメリカで出産前に準備しておくべき8つのこと(出生届の入手や両親学級など)

妊娠中の女性
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アメリカで出産するのは大変です。日本とは全く勝手が違います。

日本ではやらなくていい手続きが必要だったり、日本ではゆっくりやれば良いことを急いでやらなければならなかったりするので、一連の流れを事前に把握して、産前から心の準備をしておくことがとても重要になってきます。

そこで、この記事では、

  • アメリカでの出産は、いつ何をする必要があるか?
  • そのために事前に何を準備をしておけば安心か?
  • アメリカで産前にやっておくお得なこととは?

ということについてお話します。

ぜひ妊娠中の体調がいい時に、少しずつ準備を進めてみてください。

目次

夫婦で両親学級を受講する

まず、「アメリカで出産するなら、これだけは絶対にやっておいて!」と声を大にして言いたいのが、両親学級の受講です。

両親学級とは、妊娠中の女性とそのパートナーに、産婦人科の先生や助産師さんが、出産についてのあれこれを教えてくれるセミナーのことです。

  • 妊娠中に気をつけるべきこと
  • 陣痛が始まってから出産までの流れ
  • 病院に持っていくべきものリスト
  • 出産届などの手続き方法
  • いきみかたの練習
  • 出産中の奥さんのフォローの練習(マッサージなど)
  • 赤ちゃんのお世話の練習(オムツ替え、沐浴)

などを教えてくれます。

私は妊娠7カ月の時に、NYU(New York University)の日本人の助産師さんの両親学級を受けました。(しかし、8-9カ月で来ている人が多く、もう少し遅く受講しても良かったかなと思います)

値段は、夫婦で160ドルで、時間は10:00-18:00の6時間でした。

このセミナーで、出産に関する知識はほぼ全て網羅できます。なので、

「この講習できちんと予習したんだから大丈夫!」

と、安心感をもって出産に臨むことができます。

また、出産のあれこれは、男性である旦那さんには実感が湧きにくく、どこか他人事になりがちです。

しかし、このセミナーの先生は、

「旦那さん方、出産後の手続き関係は、全てあなたが、あなたの責任でやるんですよ! 奥さんは産むだけで精一杯なんですから!」

と、盛大に喝を入れてくれます(笑)。

奥さんがお願いするだけでは、「仕事が忙しいし・・・」と協力してくれない旦那さんも、プロの助産師さんが、「これはご主人がやるべき仕事です!」と明言すると、意外と素直にやってくれたりします。

「夫に当事者意識と責任感を持たせてくれる」という点が、この両親学級の何よりのメリットだったと私は思います。

2021年補足

2021年現在、もうNYUではこの両親学級は開催されていないようですが、こちらの伊東 清恵先生から同様の講座を受講可能とのことです。

Sさん、情報ありがとうございました!

赤ちゃんの名前を決める

アメリカでは出産後すぐに、病院で以下の二つの申請書を渡されます。

  • 米国出生届
  • ソーシャルセキュリティーナンバー申請書

これらを、退院までに記入して病院に提出する必要があります。

原則として、出産日の二日後には退院させられてしまうので、それまでに赤ちゃんの名前(First nameとMiddle name)を決めて、書類を完成させなければなりません。

よっぽどの安産でない限り、出産後は疲労困憊してしまって、じっくり名前を考える時間も余裕はありません。

なので赤ちゃんの名前は、出産までに決めておいた方が安心です。

なお、アメリカではMiddle nameをつけるかつけないか選ぶことができますが、Middle nameに洋風の名前をつけておくと、将来その子が、

「日本語名は海外で覚えてもらいにくいし、不便だ」

と思ったときに、Middle nameの方を普段使いにすることができる、というメリットがあります。

逆に、Middle nameをつけるデメリットとしては、日本の戸籍にはMiddle nameはそもそも登録できないので、日本で登録されている名前と、アメリカで登録されている名前が食い違うことになります。

それにより、たとえば日本の戸籍謄本をアメリカで提出する必要が出てきたときなどに、

「Middle nameがないから本人と認められない」

なんて言われて面倒なことになる可能性があります。

そして、日本のパスポートを申請する際に提出書類がひとつ増えます(アメリカのBirth Certificate)。

以上を考慮して、私は息子にミドルネームをつけませんでした。

(単純に、良い洋風の名前を思いつけなかったという裏の理由もあります:笑)

赤ちゃんのかかりつけ小児科医を決める

アメリカでは、出産後に病院で、

「赤ちゃんのかかりつけ小児科医は誰か?」

と聞かれます。これは、出産後の赤ちゃんの記録をかかりつけ小児科医に共有するためです。

したがって、出産日までに、「どの小児科医を行きつけにするか?」を決めておかなくては行けません。

小児科医の探し方や選び方について知りたい方は、この記事がお役に立つと思います。

日本の出生届の取り寄せ

海外で出産した場合、日本の国籍を取得するためには、出産日から3ヶ月以内に日本大使館または日本領事館に出生届を提出する必要があります。

出生届を手に入れるには、大使館または領事館に直接行くのが確実です。

しかし、遠方でなかなか行くのが大変な方は、郵送で取り寄せることも可能です。取り寄せ方法は、こちらのサイトをご参照ください。

在ニューヨーク日本国総領事館 出生届のページ

出生届を手に入れたら、まだ妊娠中で時間に余裕があるうちに、記入できる箇所は記入しておくといいです。

そして産後、出生日時なども記入して出生届が完成したら、再び、

  • 大使館または領事館に直接提出しに行く
  • 郵送で提出する

のどちらかの方法を選んで提出します。

郵送のほうが行く手間が省けて良さそうな感じがしますが、できる限り、直接窓口に提出することをおすすめします。

なぜなら、けっこう記入の判定が厳しく、思わぬ修正が必要になることがあるからです。

修正が必要になった場合、窓口に行っていれば、その場で訂正印をついてすぐ修正が可能ですが、郵送の場合、いったん自宅に返送されて、それを修正してまた送り返して・・・という手間と時間がかかってしまいます。

ちなみに、我が家も息子の出生届を書くとき、ミスがないように細心の注意を払ったつもりでしたが、子供の漢字に含まれている「令」の下の部分を略字っぽく「マ」と書いていたことを窓口で指摘され、その場で修正しました。

ちなみに、もし大使館に訂正印を持っていくのを忘れても、拇印でも修正を受け付けてもらえるので大丈夫です。

なお、出生届の提出には、赤ちゃん本人が行く必要はありません。ママと赤ちゃんは家でお留守番して、パパ一人で窓口に行ってもらうのが良いでしょう。

特に、直近で日本に行く予定がある方には、郵送ではなく窓口での提出を強くおすすめします。

出生届が受理され、戸籍ができ、さらに戸籍謄本を日本から取り寄せてからでないと、日本のパスポートの申請ができないからです。

日本人の子供は、原則として、アメリカのパスポートを持っていても、日本のパスポートを持って日本に入らなければなりません。

私は息子が5カ月のときにビザの更新で一時帰国しましたが、日米両方のパスポートが手に入ったのは生後4カ月のときで、けっこう焦りました。

食料品や日用品の確保

アメリカのほとんどの地域では、まず車を運転しなければスーパーにも行けません。

そして出産直後は、会陰の傷が痛むので、運転席に座るだけでかなりのダメージを負います。

少なくとも産後1週間くらいの分の食料を買いだめて、買い出しに行かなくても生活ができるようにしておくと安心です。

さらに、できる方は、出産前に料理を作りだめて冷凍しておいたり、冷凍食品をたんまり買っておくと安心です。

電動搾乳機をタダでゲット

加入している医療保険によっては、電動搾乳気を、全額を保険でカバーして(つまりタダで)購入できます。

日本企業から赴任してアメリカに住んでいる場合は、勤めている会社が社員一人ひとりに良い保険をかけてくれていることがほとんどで、搾乳気がタダで手に入る確率が高いです。

ぜひ、加入している医療保険のカスタマーサービスに問い合わせ、確認してみてください。

購入方法としては、下記のサイトにアクセスし、必要情報(保険番号や住所、出産予定日など)をフォームを入力するだけで、数週間で電動搾乳機が自宅に郵送されます。

http://www.byramhealthcare.com

電動搾乳機は、胸が張って痛いけれど赤ちゃんが寝ていて起こしたくないときなどにとても重宝します。搾乳した母乳は、冷凍庫で3ヶ月間保存することができます。

粉ミルクをタダでゲット

下記の粉ミルク会社にカスタマー登録しておくと、無料で粉ミルクのサンプルを自宅に送ってもらえます。

もらえるアイテムはその時々で違いますが、

  • 粉ミルクのサンプル缶
  • 一回の分量が小分けになった粉ミルク
  • 液体ミルク

などがもらえます。

私と夫とが別々に登録したら、一人一箱ずつ、合計二箱サンプルボックスをもらえてしめしめと思いました(笑)。

登録方法や実際にもらえるサンプルの内容を知りたい方は、こちらのページを参考になさってくださいね。

Baby Registryに登録して割引券とプレゼントをゲット

アメリカのベビー用品店では、住所や出産日などの情報を登録するだけで、15%引きのクーポンや無料ギフトがもらえるBaby Registryという制度があります。

とってもお得な制度なので、ぜひうまく活用して、ベビー用品をお得にゲットして下さいね。

詳しくは、こちらの過去記事でご説明しています。

アメリカでの出産前に準備すること:まとめ

さて、ここまでで、アメリカで出産する前に準備した方がいい8つのことについてお話しました。

  • 夫婦で両親学級を受講する
  • 赤ちゃんの名前を決める
  • 赤ちゃんのかかりつけ小児科医を決める
  • 日本の出生届の取り寄せ
  • 食料品や日用品の確保
  • 電動搾乳機をタダでゲット
  • 粉ミルクをタダでゲット
  • Baby Registryに登録して割引券とプレゼントをゲット

出産後は体も辛く、また赤ちゃんのお世話でてんてこ舞いで、色々な雑事をこなす余裕も時間もありません。

産後に「ああ、あの時これをやっておいて良かった!!」と思えるよう、できるだけ下準備を進めてみてくださいね。

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