アメリカで出産・育児をするには、ストローラー(ベビーカー)やカーシート(チャイルドシート)など、事前に準備しなければならないベビー用品が沢山あります。
そんなベビー用品を、割引価格でお得に購入でき、さらに無料のプレゼントまでもらえるおいしい制度が、実はアメリカには存在します。
その制度の名前は、ベビーレジストリ(Baby Registry)。ベビー用品を売っているお店の店頭や、インターネットのサイトで簡単に登録できます。
この記事では、
- アメリカのベビーレジストリってどんな制度?
- どうやって登録するの?
- どんなメリットがあるの?
- どんなお店で使えるの?
ということについて、ご紹介していきたいと思います。
ベビーレジストリは日本にはない制度なので、最初に仕組みを理解するまでが少し大変ですが、使い方さえわかってしまえばお得しかない素晴らしい制度です。
この記事で基礎知識を頭に入れて、ぜひベビーレジストリを120%活用されてくださいね!
アメリカのベビーレジストリ(Baby Registry)ってそもそも何?
アメリカのベビーレジストリー(Baby Registry)とは、ベビー用品店や大手スーパーなどが、プレママ・プレパパに提供する「ベビー用品の買い物リスト作成サービス」のことです。
そもそもは、ベビーレジストリーとは、以下のことをするためのものでした。
- 出産までに買い揃えたいベビー用品を、リスト管理できる
- そのリストを、自分以外の人にも共有できる
そして、このリストサービスにたくさんの人に登録してもらうために、お店側が、
- ベビー用品が割引きで買える!
- 無料プレゼントがもらえる!
というお得な特典をつけるようになりました。
ベビー用品を何個もリストを入れてもらって、そのリスト内の商品をすべて買ってもらえたら、お店側にしたらすごい利益になりますよね。
お店側はその利益が欲しいので、お得な特典を付けてプレママ・プレパパを勧誘するんですね。
アメリカのベビーレジストリの登録方法
ベビーレジストリの登録は、オンラインでごくごく簡単にできます。
自分がよく使うお店のサイトにアクセスして、必要事項(名前、住所、電話番号、出産予定日、赤ちゃんの性別など)を入力するだけです。
登録が済んだら、そのお店のオンラインショップで欲しいものを片っ端から検索し、ウィッシュリストに追加していきます。
そして、欲しいものリストが完成したら、リストの中のベビー用品を、まとめて一括で出産予定日までに購入します。
一旦リストに入れてから購入しないと、割引やキャッシュバックなどの特典を受けられないので注意です。
また、ベビーレジストリの登録やリスト作成は、オンラインだけでなく、実店舗のサービスカウンターで行うことも可能です。
その場合は、バーコードリーダーのような機械を貸してもらえるので、その機械を持ってお店を見て回ります。
そうしてリストに追加したい商品を見つけたら、その都度バーコードを読み取るだけで、商品をリストに登録することができます。
ベビーレジストリを使うメリット
さて、ベビーレジストリの仕組みと登録方法がわかったところで、次は、ベビーレジストリに登録するとどういうメリットがあるかご説明します。
ベビーレジストリで得られるメリットは、以下の3つです。
- 出産前に買うべきベビー用品をリスト管理できる
- 欲しいものリストを、自分以外と共有できる
- 割引きやプレゼントなどのお得な特典をもらえる
これから、順番にひとつずつ解説していきますね。
出産前に買うべきベビー用品をリスト管理できる
ベビーレジストリのリストには、最初は、とにかく気になったベビー用品を片っ端から登録していくことをおすすめします。
たとえば、気になるベビーカーが3つあったとしたら、重複は気にせず、3つともすべてリストに入れてしまいます。
そうして、あらかた欲しいものをリストに入れ終えたら、家でゆっくりリストを見返して、ネットで商品の詳細情報を調べながら、「やっぱりこれは要らないや」というものを間引いていきます。
ベビーレジストリのリストには、
- 商品ひとつひとつの値段
- その商品に割引きクーポンが使えるか
- リストすべての商品の合計額
などの情報を確認できるので、後からリストを見返して、
「あ、この商品は、他のお店の方が安く売ってる!」
「この商品は割引きされないから、いま急いで買う必要ないな」
「合計額が予算オーバーだから、カーシートはもう少し安いのにしよう」
というような判断ができ、便利です。
特に、他店に行きながらリストを開いて、価格を比べてみることをおすすめします。
ベビーレジストリのリストを自分以外にも共有できる
ベビーレジストリのリストは、自分だけでなく、家族・親戚・友人とシェアすることができます。
何のためにリストをシェアするのかというと、ずばり、
「欲しいものリストを送っておくから、この中からひとつ贈りたいものを選んで、出産祝いに私にプレゼントしてね」
と意思表示するためです!(笑)
日本人の感覚からすると、「それは、ちょっと図々しいんじゃ・・・」と思ってしまいますが、アメリカではわりと普通なことで、みんなバンバンやっています。
出産のときだけでなく、結婚式の前にも、同じようなリストを参加者全員に送りつけたりします(結婚祝いのプレゼント用に)。
アメリカ人の感覚からすると、「祝われる方は、自分が本当に欲しいものを贈ってもらえてハッピーだし、祝う方も、何を贈ろうかあれこれ悩まずに済むし、とっても効率的だよね!」ということみたいです。
が、さすがの私もこれは「試してみようかな」という気にならず、結局シェア機能は使いませんでした(笑)。
でも、例えば先輩ママが新しく妊娠したお友達に、「私はこんなベビー用品を準備したよ。よかったら参考にしてね」と教えてあげる意味でシェアするのはありかなー?と思います。
割引きやプレゼントなどのお得な特典が付く
さて、お待たせしました。いよいよ、この記事の本題、ベビーレジストリのお得な特典についてお話ししたいと思います。
まず結論を言ってしまうと、ベビーレジストリの特典は、お店によって若干内容が異なるので、一概に「これです!」と断言することはできません。
しかし、ほとんどのお店でやっているのが、
- ベビー用品の割引きクーポン
- 無料のギフトをプレゼント(ベビー用品や大量のサンプルがタダでもらえる)
の二つです。特に、二つ目の無料ギフト欲しさに、いろいろなお店を回ってベビーレジストリをする人がとっても多いです(笑)。
私も、「タダでもらえる物はもらっておきたい!」と思うがめついタイプなので、家の近くのベビー用品を置いているお店4軒を回って、ベビーレジストリをしてきました。
ベビーレジストリができる主なショップ
私が実際にBaby Registryを登録したお店は、こちらの4軒でした。
- Amazon
- Buy Buy Baby
- Target
- Babies”R”Us
このうち、べビザラスは既にアメリカでは潰れてしまいましたので、残りの3店について、それぞれの特典やいい点・悪い点をご紹介します。
アメリカAmazonのベビーレジストリ
数あるショップの中から、私がメイン使いのお店として選んだのがAmazonでした。
特に、Prime会員に対してサービスが手厚いので、Prime会員の方は絶対にベビーレジストリした方がいいです。
Prime会員がAmazonでベビーレジストリをするメリット
まずは、AmazonでBaby Registryをするメリットをざっと箇条書きしてみますね。
- 商品の元値がそもそも他店より安い
- 品揃えが豊富でレビューも参考になる
- ベビー用品の15%引きクーポンが2枚もらえる
- 無料ギフトがもらえる(Prime会員のみ)
- 購入後、1年以内であれば返品可(通常は30日以内)
- アマゾンのクレジットカードを作ると、さらに追加で5%オフ
特に、ストローラー(ベビーカー)やカーシート(チャイルドシート)といった大物は、他店はよりも圧倒的に品揃えが豊富で、他店よりも安く買うことができます。
たとえばベビーゲートを例にとると、Buy Buy Babyではそもそも150ドル以上の商品しか置いていませんが、Amazonでは70ドルで買える商品があります(しかも使い勝手も良い)。
Prime会員じゃないとお得にならないの?
Prime会員でない場合は、ベビーレジストリをするメリットは大きく減ってしまいます。
- 割引率は15%→10%にダウン
- 無料サンプルギフト(Welcome Box)はもらえない
しかし、Prime無料お試しキャンペーン(30日間無料)を使えば、30日間は会費なしでPrimeの特典を使えるようになります。
このキャンペーンを使って15%割引と無料サンプルギフトをゲットし、そのあとすぐにPrimeを退会すれば、Prime会員の年会費なしで同等のメリットを得ることができます。
ただし、15%引きクーポンは出産予定日の60日前にならないと使えず、さらにクーポンを使ってからでないと無料ギフトがもらえないため、
- 出産予定日まであと60日になってからPrime無料お試しキャンペーンに応募する
- Baby Registryに登録する
- Baby Registryの欲しいものリストを完成させる
- リスト内のベビー用品を10ドル以上15%引きで購入
- 無料ギフト(Welcome Box)を申請
- Amazon Prime解約
以上の6工程を、無料Primeキャンペーンに応募してから30日以内にこなす必要があります。
Amazonでベビーレジストリをする注意点
アマゾンのBaby Registryはお得なことも多いですが、きちんと知っておかないと損をする注意点も存在するため、気をつけなければいけません。
- 無料ギフトの申請方法が少しわかりにくい
- Baby Registryの割引対象ではないアイテムも存在する
- 出産予定日の60日前まで待たないと15%割引クーポンが使えない
特に、無料ギフト(アマゾンの場合、Baby Welcome Boxという名前)の申請は、3つの条件を満たさないとそもそも請求できない仕組みですこしややこしいです。
こちらの記事で申請の手順について詳しくご紹介しているので、よろしければご一読ください。
Buy Buy Babyのベビーレジストリ
私がアマゾンの次に、Baby Registryをおすすめしたいのが、Buy Buy Babyです。
Buy Buy Baby の Baby Registry登録ページ
Amazonには実店舗がないので、気になるベビー用品を直接手にとって見たいとき、私はいつもBuy Buy Babyに行っていました。
Buy Buy BabyでBaby Registryをするメリットは、下記の通りです。
- 無料ギフト(Buy Buy BabyではGoody Bagという名前)がもらえる
- 一度Baby Registryをすると頻繁に20%オフクーポンを郵送してくるようになるので、いつでも何度でも20%引きで買い物できる(ただし、そもそも元値がAmazonより高いことが多いので注意)
- 姉妹店のBed Bath and Beyondのクーポン券も利用可能
- 接客が丁寧
- 他店よりも高級志向
- Buy Buy Baby のクレジットカードを作ると、さらに5%オフ
そして、デメリットは下記のとおりです。
- クーポン券適用外の商品が意外と多い
- 郵送で送られてくるクーポン券は、1枚につき1アイテムにしか使えない
- なんでも高い(ただしものは良い)
自分の子供だけでなく、お友達の出産祝いや誕生日プレゼントを選ぶ時にも役に立つお店なので、Registry登録しておいてまず損はないかと思います。
Targetのベビーレジストリ
Baby Registryを語る上で忘れてはいけない最後のお店が、Targetです。
Targetは、ベビー用品だけでなく、生活用品・服・食料品など、幅広く何でも売っているお店です。
デパートとスーパーのちょうど中間のような、例えるなら、アメリカ版イオンマートといったところでしょうか。
TargetでBaby Registryをするメリットとしては、
- 出産予定日の8週間前から、15%の割引を受けられる
- 15%オフクーポンを、店頭で1回、オンラインで1回、合計2回使える
- 出産予定日の一年後まで返品可
- Red Cardというクレジットカードを作ると、さらに5%オフ
- アマゾンと対抗できるくらい価格が安い
- Target独自ブランドのおむつやミルクが破格に安い
- 普段の買い物(日用品や食料品)のついでにベビー用品も買えて便利
こんなところでしょうか。
Targetでベビーレジストリをする注意点としては、無料サンプルギフトが品切れになっている店舗が多く、何店舗かをはしごしないとギフトをもらえないことがあるということです。
Targetのベビーレジストリ登録方法やギフトの中身について知りたい方は、よろしければこちらの記事もご参照ください。
アメリカのベビーレジストリで割引券&ギフトをもらおう:まとめ
さて、ここまでで、
- アメリカのベビーレジストリとは?
- ベビーレジストリの登録方法
- ベビーレジストリを登録するメリット
- どんなお店でベビーレジストリするべきか
という4点についてお話ししました。
アメリカ特有のこの制度を上手に利用して、ベビー用品をお得にゲットしてみてくださいね。
ただし、買いすぎはかえって損なのでくれぐれもご注意を!(笑)