こんにちは、ニューヨーク駐在妻のミイです。
前にジーナ式ネントレについてこんな記事を書いたのですが、
この記事を読んでくださった読者さんから、
「赤ちゃんが離乳食を食べない時の対処法を教えて!」
というリクエストをいただいたので、私が試してうまくいった方法をご紹介しようと思います。
赤ちゃんというのは意外なもので、
「えー!! こんなことで!?」
と思うような方法で、コロッと態度を変えてパクパク食べたりするので、ぜひ試してみてください。
離乳食を食べない子と接する大前提
実際のテクニックをご紹介する前に、「これだけは押さえておいて!」という大前提をお話しさせていただきます。
それは、
「子供のイヤイヤの8割には、何か理由がある」
ということです。なので、
「何が気に入らないのかな?」
「どうして欲しいのかな?」
と考えながら、とにかく当てずっぽうに色々試してみると、ある時ピタッと、赤ちゃんの需要とお母さんの供給が合致する瞬間がきます。
欲しいものが得られた赤ちゃんは、今まで激しく泣いていたのが嘘のようにいきなり笑ったりしますから、赤ちゃんの泣く理由探しは、成功するとなかなか達成感があります。
しかし、新米ママは手探りで育児をしているので、その当てずっぽうの精度が良くありません。
「自分なりに色々試してがんばっているのに、全然うまくいかない・・・」
となると、かなりのストレスや疲労感がかかって、育児自体が嫌になってしまいますので、そんな時は当ブログや、子育て経験者の先輩から、
「こういう時はこうするといいよ!」
というノウハウを吸収してみましょう。
そうして少しずつ成功体験を重ねるうちに、だんだん経験値も上がって、ご自身でも
「ああ、きっとこう思っているのね」
と、赤ちゃんの気持ちを当てられるようになりますよ!
離乳食を食べない時の対処法
それでは、具体的に、赤ちゃんや幼児が離乳食を食べない時の対処法をご紹介していきます。
- ベビーフードを試してみる
- スプーンを変えてみる
- 大人が食べても美味しいものを出す
- 出汁を濃く取る
- 家族で一緒に食べる
- ママが全部食べちゃお!と言う
- 気をそらすものをなくす
- 食べなければさっさと片付ける
以上の8つの方法について、順番に詳しくご説明していきますね。
ベビーフードを試してみる
特に離乳食初期の赤ちゃんは、食べ物の食感にとても敏感です。
そして、育てている子がグルメな子の場合、その子が気に入るようななめらかな舌触りに仕上げるのはとても大変です。
日本人のお母さんは、
「ベビーフードに頼らず、手作りしなきゃ!」
と、自分を厳しく律している方がとても多く、私も離乳食を始めたての時は全て手作りしようと意気込んでいました。
しかし、どんな食材で裏ごしピューレを作っても息子(6ヶ月)は全く食べず、試しにベビーフードのりんごピューレをあげてみたらバクバク食べました(笑)。
「母の愛が、市販の瓶詰めに負けた・・・」
と、当時はショックでしたが、自分でもベビーフードを味見してみると、確かに食感が手作りのものより滑らかで、
「このレベルのピューレを毎日手作りなんて無理! もうベビーフードでいいや」
と悟りました(笑)。
スプーンを変えてみる
「何をあげても嫌がって食べない!」
と言う場合は、もしかしたら、原因は離乳食自体ではなく、スプーンかもしれません。
また、
「前は食べてくれたのに、最近食に興味を失ったみたい・・・」
という子にも、スプーンを変える作戦は効きます。
柔らかいシリコンのものや、木でできたもの、赤ちゃんの注目を引く色のはっきりしたもの、キャラクターものなど、その子の気を引きそうなスプーンを選んでみましょう。
ある程度自分の意思が出てきたら、赤ちゃん自身に選ばせるのも効果的です。
大人が食べても美味しいものを出す
超絶グルメな子の場合、甘みや塩気のないただの野菜ピューレやサイコロ切りは、味気がなくて食べない場合があります。
大人でも、採れたてのきゅうりを何もつけずに丸かじりして
「野菜本来の旨味がうまい!」
と言える人と、
「いや、ドレッシングがないと無理!」
と言う人がいますよね。それと一緒です。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で、お母さんの好みの影響を受けながら育ちますので、お母さんが食べてみて
「おいしい!」
と思える離乳食を準備するのが、食事を好きになってもらうための一番の近道です。
出汁を濃く取る
大人が食べても美味しい離乳食の具体的な作り方としては、
「とりあえず出汁を濃く取る」
につきます。
うちの息子は、日本の離乳食のお馴染みの10倍がゆには見向きもしませんでしたが、茅乃舎だしをワンパック入れて炊飯器で作った炊き込みご飯風のおじやはバクバク食べました。
- 生たら
- 玉ねぎ
- にんじん
- えのき
をフードプロセッサーでみじん切りにして、
- しょうゆ
- みりん
を大さじ1ずつ入れ、仕上げに茅乃舎だしの袋を破ってだし粉を振りかけてから炊飯器の中で炊きます。
嫌がらない場合は、ひじきも入れると鉄分が摂れます。
これで、大人が食べても美味しくて、栄養バランスも良い完全食の離乳食おじやが完成します。
これ1品だけ食べさせておけば、必要な栄養素が一通り摂れるので気が楽です。
家族で一緒に食べる
子供が食に興味がなく、そもそも食卓につくのを嫌がる場合は、家族が一緒に食べてあげると治ることがあります。
「一人で食べるより、誰かと食べる方が美味しい」
の原理ですね。
家族全員で食べるのが理想ですが、それが難しい場合は、ママだけでも一緒に
「○○ちゃんと一緒に食べると、美味しいな!」
と言いながらニコニコして食べると効果的です。
気をそらすものをなくす
子供がなかなか食事に集中しない場合、もしかしたら、おもちゃやテレビなど、何か他のものに気を取られているのかもしれません。
食卓から見える、子供の興味をそそりそうなものを片付けることで、すんなりと離乳食に集中してくれるようになります。
ママが全部食べちゃお!と言う
そもそも食卓につかない子に有効なのが、
「食べたくないの? じゃあ、○○ちゃんの分、ママがぜーんぶ食べちゃお!」
と言うことです。
そうすると、歩ける子だと、結構な確率で、
「だめ! それは○○の〜!!」
と叫びながらテーブルに走ってきます(笑)。
人間、自分が要らないと思っていたものでも、「人に取られる!」と思うと途端に惜しくなってきますよね。その心理を利用します。
食べなければさっさと片付ける
上でご紹介した方法を色々試してみても、やっぱり一向に食べてくれない・・・という場合は、
「あら、食べたくないのね。じゃあ片付けるね」
と言って、さっさと離乳食を下げてしまいます。
特に、家族がまだ食事中の場合は、その子のお皿だけ台所に下げてしまい、
「みんなはまだ仲良く食べてるけど、○○ちゃんはもうおしまいね。一人であっち行っておいで。バイバイ」
と、にこにこしながらも、ちょっと突き放したように冷たく言います。
今まで、
「もうちょっと食べれるかな?」
「あと一口がんばろう!」
などと、お母さんに優しく励まされてきた子ほど、こうやってアッサリ食事を打ち切られると、
「なんだかまずいぞ・・・」
と不穏な気配を感じ取り、次から真面目に食べるようになります。
もしくは、突き放されたのがショックで泣き出すかもしれませんが、その場合は5分くらい放置した後に子供と目を合わせ、
「○○ちゃんだけおしまいって言われて悲しかったね? やっぱりみんなでご飯食べようか?」
と優しく誘うと、おとなしくテーブルまでついてきます。
離乳食をお休みするという選択肢
「こんなに頑張っているのに食べてもらえない・・・もう限界!」
と思ったら、一度離乳食をお休みしてみるのも手です。
私も生後6ヶ月で離乳食を始めましたが全く食べてもらえず、
「もういいや! 食べてもらえないのに作っても意味がない!」
と思って、その後2ヶ月は母乳のみの生活に戻しました。
生後8ヶ月からまた離乳食を再開しましたが、
- ベビーフードに頼る
- 自分が美味しいと思うものしか作らない
- 調味料は大人が食べて「薄味だけどまあ食べれるかな」と思うくらい入れる
と、かなり肩の力を抜いてやってみたら上手くいきました。
世の中には、
「2歳までは母乳だけで育てた方が良い」
という育児法があるくらいなので、赤ちゃんは母乳かミルクさえ飲んでいれば飢えることはありません。
ママが辛くて泣いたりイライラしながら離乳食を無理やり進める(しかも全く進まない・・・)より、一旦お休みして、親子の時間を楽しく過ごす方が、赤ちゃんにとって何倍もプラスになります。
どうぞ、
「やめたくなったら、いつでもお休みしていいんだ」
と、自分に逃げ道を作ってあげながら、負担になりすぎない範囲で離乳食に取り組んでみてくださいね。
離乳食を食べない時の対処法:まとめ
さて、ここまでで、赤ちゃんや幼児が離乳食を食べない時の対処法として、
- ベビーフードを試してみる
- スプーンを変えてみる
- 大人が食べても美味しいものを出す
- 出汁を濃く取る
- 家族で一緒に食べる
- ママが全部食べちゃお!と言う
- 気をそらすものをなくす
- 食べなければさっさと片付ける
- 辛ければ一旦離乳食をやめてもいい
ということをお話しました。
離乳食についての本などを読むと、
「まずは10倍がゆから」
「生後何ヶ月の時はこれを食べさせましょう」
「自然な味覚をはぐくむために調味料はNG」
などと厳しいことが書いてあってげんなりしますが、正直言って、本の通りにきっちり離乳食を進めている(もしくは進めるだけの余裕がある)お母さんなんて、実はほとんどいないのではないかと思います。
(1歳まではちみつはNGなど、命にかかわるルールは守らなければいけませんが)
私も息子を5歳まで育ててみて気づきましたが、育児には、「絶対こうしなければいけない!」という決まりなんて、実はほとんどありません。
本通りにできなくても、「私はダメなママだ・・・」なんて思う必要は全くなく、
「この本のやり方は、たまたま自分には向いていなかった」
「もっとラクに育児できて、子供も喜ぶ方法ってないかな?」
と、他の情報を探せばいいのです。
このブログが、そんなあなたのお役に立てれば嬉しいです。