こんにちは、ニューヨークで3歳の息子を育てている駐妻ミイです。
こちらの過去記事で以前ご紹介したジーナ式ネントレについて、
「旅行がきっかけでまた抱っこねんねに戻らないか心配」
というご質問を頂いたので回答します。
- 旅行・帰省後にまた元のネントレのリズムに戻れるようにする方法
- 旅行や帰省中に赤ちゃんが寝ないときの対処法
- 旅行や帰省中はジーナ式のリズムをどこまで守るべき?
- 長期の帰省ではどう寝かしつけるべき?
について、ご紹介していきます。
なお、基本的なネントレ知識や成功体験談を知りたい方は、上リンクの元記事をご覧ください。
旅行・帰省の後も一人ねんねしてもらうには?
今回は、nnmさんから、このようなご質問をいただきました。
ジーナ式ネントレ記事で2度アドバイス頂いてます、ありがとうございます!
抱っこでしか寝ない夕寝以外の昼寝や夜は泣くことも減って自力で寝るの上手くなりましたが、一泊2日の国内旅行を計画しております。
旅行中はベビーカーや抱っこ紐で寝落ちすることも多くなると思うのですが、帰宅後せっかく身につけたセルフねんねのスキルがなくならないか心配です。いかがでしょうか?
コメントお待ちしてます!
nnmさん、まずはネントレがうまく成功されたこと、おめでとうございます^_^
泣かずに1人でねんねしてくれると、親がほっと一息つける時間がぐっと増えますよね。
お察しの通り、外出先での寝落ちが多くなると、せっかくネントレして習得してもらった1人ねんねを嫌がるようになる可能性があります。
対処法としては、旅行の前に、
「明日は旅行で、お家じゃないホテルでねんねするよ」
「明日だけ、違うベッドでねんねだよ」
「車に乗って○○ってところに行って、○○で遊ぶんだよ。楽しみだねー」
「疲れて抱っこ紐や車でねんねしちゃうこともあると思うけど、お家に帰ったらまたベッドでねんねに戻るからね」
と言った具合に、これから起こることを繰り返し説明することです。
同様に、旅行中に寝落ちして起きた後にも、
「久しぶりの抱っこでねんねだったね。でもまたお家に帰ったら、ベッドでねんねに戻ろうね」
旅行の帰りの車の中などでも、
「旅行楽しかったね。今日からはまたお家でベッドでねんねしようね」
「ベッドでママが『おやすみ、バイバーイ!』して、ひとりでねんねだね」
などと、これから起こることを言葉で伝えます。
不思議なことに、まだ言葉の話せない赤ちゃんでも、何か新しいことをする前に「これからこうなるよ」と親が説明してあげるのとしてあげないのでは、驚きや拒絶の度合いが変わります。
旅行の件に限らず、予防接種や、ママと離れてパパとお留守番など、「あー、これは泣くだろうなぁ・・・」と思った時は、
「これからこうなるんだよ」
「でも怖がらなくていいからね」
「30分くらいで終わるからね。終わったらリンゴ食べようね」
などと優しく説明してあげると、赤ちゃんにも心づもりができて、何も説明しないよりも早く泣き止んでくれます。
運がいいと、全く泣かずにすんなり受け入れてくれることもあるので本当に驚きます。
また、積極的に語りかけると、言語もよく発達するので一石二鳥です。
ただnnmさんのお子さんの場合、夕寝だけ抱っこねんねでそれ以外は自力、と、すでにシチュエーションによって臨機応変に寝方を変えることができていますし、旅行も一泊だけなので、帰宅後は意外にすんなり1人寝できるのではと思います。
(もし違ったらすみません ^^;)
旅行・帰省中に環境が変わって寝付けなくなったら?
ネントレの中でもジーナ式は、必ずベビーベッドで一人で寝かせるようにするので、ジーナ式に慣れた赤ちゃんは逆に自分のベッド以外では寝つきづらくなります。
特に、母乳を卒業してからは、「授乳で寝落ちさせる」という最終手段が使えなくなるので、赤ちゃんが夜全く寝なくて家族で寝不足・・・という事態も考えられます。
じっさい私の場合、息子との初めての外泊は生後10ヶ月のとき、家から車で5時間のメーン州というところで(獲れたてのウニや魚介が有名^^)1泊しましたが、夜は夜中の2時まで抱っこ紐でユラユラして苦労しました。
しかし、その後も何度か旅行を経験して、いろいろ試した末の知恵として、
- お気に入りの毛布を持っていく
- 車での旅行で荷物をたくさん持っていけるなら、ベビーベッドのマットレスも持っていく
- ホテルのベビーベッド(特にアメリカのホテル)は寝心地が悪くて赤ちゃんに不評
- ブルーライトを浴びせることにはなるが、眠れず泣いている赤ちゃんに好きな動画を見せるのは意外に有効(気持ちが落ち着く)
- 泣いている場合は、「寝れなくてつらいね。眠くなるまで抱っこしてようね」など、優しい声かけとボディータッチ(撫でる、抱きしめる)が有効
- 隣の部屋の迷惑になるので、泣かせっぱなしのネントレはやらない方がいい
ということがわかりました。
赤ちゃんがホテルのベビーベッドに入りたがらないし、かといって、大人のベッドで一緒に寝るのも転がり落ちないか不安・・・と言う場合、最終手段として
- 大人ベッドの枕をツインベッド同士の隙間に敷き詰めて、そこに寝かせる
という方法もあります。
これを日本でやっていいかはわからないのですが、アメリカでは、ホテルのベッドに置いてあるたくさんの枕(多いときは6個あったりする)の、使わない分を床に落とすことはわりと普通です。
賛否両論あると思いますが、私は
「枕カバーは洗濯できるだろうし、申し訳ないがやらせてもらおう!」
と思って何度かやりました。
(ホテル業界の方、もしNGだったらごめんなさい。その場合この記述は下げさせていただきます)
「えっ、土足で歩き回った床に寝せるの!?」
「衛生的にどうなの? 埃アレルギーの心配は?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
「もうずっと泣いていて、そろそろ隣の部屋からクレームが来そう・・・。どうしよう、早く何とかしなくちゃ・・・」
という時には試す価値はあるのではと思います。
なお、枕は顔に沈み込む可能性があるので、寝返りが打てない低月齢の赤ちゃんにこの方法は使えません。
旅行中や帰省中もジーナ式のスケジュールは守るべき?
ジーナ式を忠実に守ろうとすると、ねんねやお昼寝、授乳、お風呂などやるべきことがみっちり詰まっていて、外出すら難しくなります。
だからといって、
「ねんねのリズムを崩したくないから、お出かけも旅行も帰省も一切しない!」
というのは非現実的ですよね。
なので、どこかで折り合いをつけて、スケジュールよりも予定を優先させる必要が出てきます。
どの程度崩してもいいか? という判断は人それぞれですが、我が家の初めての旅行のときは、
- 昼寝は全て抱っこ紐・ベビーカー・車のチャイルドシートで不規則に寝落ち
- 授乳のスケジュールはかろうじて守った
- 夜も寝ないので抱っこ紐で寝かしつけた
- 渋滞にはまって帰宅が23時になってしまった
- 帰宅後(車の中で爆睡)はお風呂も入らずそのままベッドへ
と、かなりジーナ式のルールから外れてしまいました(笑)。
が、次の日からは通常運転で一人で寝付けてほっとしたのを覚えています(多少はベッドでぐずりましたが)。
ただし、これはあくまでジーナ式がすでに身についている赤ちゃんの場合で、ネントレ真っ最中の子は、一人でねんねできるようになるまではなるべく予定を入れず、スケジュールを守った方がいいです。
これからネントレを始めようかな、という方は、旅行や帰省などの大きなイベントがない時を見計らってチャレンジしてみてくださいね。
最低1週間、できれば1ヶ月くらいは、普段通りの生活でネントレに専念するのが望ましいです。
長期の帰省ではどう寝かしつける?
私はこれまで、まるまる2ヶ月日本に滞在して実家と夫の実家に泊まったことがありますが、そこで悩んだのが、
「実家や義実家で、息子をどうやって寝かしつけよう?」
ということでした。
どちらの家でも、柵のあるベビーベッドはなく布団を敷いて寝かせたので、今まで通りに「おやすみ」といって寝室のドアを閉めても、すぐにふすまを開けてリビングに戻って来てしまいます(当時1.5歳でした)。
苦渋の決断で、帰省の間だけ、横で寝たフリをして寝かしつけました。
しかし、今までネントレを頑張ってきたのが良かったのか、帰省して2週間目くらいで試しに、
「ひとりでねんねできるかな? ママはお風呂に入ってくるね」
と言って部屋を出てみると、文句を言わずに一人でスッと寝てくれる日が出てきました。
甘えたい日は引き止めてくるので、息子が寝入るまで一緒に寝るのですが、だんだん、一人でねんねできる日が増えてきて、最後の方には、
「ママおやしゅみ」
と言って、布団の上で自分からバイバイと手を振るようになりました。
正直、こんなにすんなり一人で寝てくれると思っていなかったので、
「これも、生後4ヶ月からずっとネントレしてきた効果かな!?」
と、びっくりしました。
うまくいったポイントとして考えられるのは、
- 布団に連れて行くときは、息子が行く気になるまで待った
- 布団で絵本の習慣をつけ、絵本読みたさに布団に来るよう仕向けた
- 布団に行きたがらないときは、「じゃあ、ママは先に寝てるね。○○も眠たくなったら来てね」と言ってさっさと寝室に向かうと、意外とすぐ追いかけてくる
- たまに布団でブロックなどしたがる時があったが、「ブロックしたいんだね。じゃあ、ブロックが終わったらねんねしようね。ママは先に寝てるね」と言って自分はひたすら寝たフリすると、そのうち満足して寝る
- 日中は公園で走り回らせて疲れさせた
- お風呂→歯磨き→絵本→ねんねのルーチンを守った
こんな感じです。
「自分が好きな時に寝ればいいんだ」
「寝たくなければ楽しいことをして、眠たくなったら寝ればいいんだ」
と、安心させてあげられたのが良かったのかな、と思います。
ちなみにアメリカに帰った後は、時差ぼけもあって3日くらいは夜泣きで大変でしたが、10日くらいで持ち直して、元のベビーベッドでひとりねんねに戻りました。
旅行・帰省の後も一人ねんねを継続させる方法:まとめ
さて、今回も長くなりましたが、ここまでで、
- 旅行・帰省後にまた元のネントレのリズムに戻れるようにする方法
- 旅行や帰省中に赤ちゃんが寝ないときの対処法
- 旅行や帰省中はジーナ式のリズムをどこまで守るべき?
- 長期の帰省ではどう寝かしつけるべき?
ということについてお話ししました。
赤ちゃん連れの旅行や帰省は、やることも荷物も多くて骨が折れますが、いつもの日常から離れて気持ちをリフレッシュするチャンスでもあります。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんに負担を分担してもらいながら(特にパパには、どんなことをして欲しいか事前に具体的に説明しておく)、旅行・帰省でしかできないことをめいっぱい楽しんでくださいね!