アメリカでは妊婦にサプリが処方される!?鉄分と葉酸を摂ろう

アメリカのおすすめ妊婦サプリ
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こんにちは、ニューヨークでもうすぐ出産予定の駐在妻、ミイです。

サプリ大国のアメリカでは、妊娠がわかるとすぐ、妊婦用の栄養サプリメント(Prenatal Vitamine)を産婦人科の先生が処方してくれます。

しかも、処方箋付きのお薬だと医療保険が効くので、安い金額で(もしくは全額タダで)サプリを手に入れることができます。

私の通っている産院では、初回の検診で5,6種類のサプリのサンプルをドバッともらえて、

「どれを飲みたいか決まったら電話してね。処方箋をかかりつけの薬局に送るから」

と、妊婦側に好きなサプリを選ばせてくれる太っ腹仕様となっています。

そこでこの記事では、

  • アメリカで処方される妊婦用のサプリは飲んだ方がいい?
  • アメリカのサプリは日本人には大きすぎて飲み込めないってほんと?
  • 自分に合った妊婦用サプリを選ぶポイントは?
  • アメリカでおすすめの妊婦用サプリはどれ?
  • アメリカで密かに流行りの発酵サプリって何?

というテーマで、アメリカの妊婦用サプリについてお話ししたいと思います。

目次

アメリカで妊婦用サプリは飲んだ方がいい?

まず結論から言うと、私は妊婦用サプリは、妊活初期から授乳が終わるまで、絶対に飲み続けた方がいいと思います。

なぜかというと、胎児と自分に必要な栄養分を、食べ物だけで摂るのはほぼ不可能だからです。

たとえば鉄分に注目して見てみると、妊娠中の女性が1日に必要な鉄分量は、日本では約20mg、アメリカでは27mgと言われています(その人の年齢によっても若干変わりますが)。

そして、私は鉄分が10mg配合されている妊婦サプリをずっと飲んでいるのですが、妊娠3 ヶ月目には193あった鉄分の体内貯蔵量(血液検査のフェリチンという項目でわかります)が、なんと、妊娠9ヶ月目には15まで下がりました。

フェリチンの正常値は10から291なので、15でもギリギリで適正値ではあるのですが、妊婦用サプリを飲んで、さらに食生活もなるべく鉄分の多い牛肉や貝類、ほうれん草を食べていたのに193→15に下がった(しかもたった半年で)という事実をみると、いかに胎内で赤ちゃんを育てるのに鉄分が使われているかがわかります。

鉄分不足は脳の回路にも影響する重要な栄養素であり、お母さんの産後うつや、赤ちゃんの知的障害の引き金になるという研究もあります。

もちろん、サプリで人工的に栄養を摂ることに否定的な意見もあるでしょうが、私はサプリを飲むリスクよりも飲まないリスクの方が高いと判断して、今では妊婦用サプリとは別に鉄分サプリも毎日飲むようにしています。

なお、妊娠中の血液検査の結果は、ドクターに、

「検査結果のコピーをください(Can I have a copy of the blood test result?)」

とお願いすると、けっこう簡単にもらえます。

自分に足りない栄養素(鉄分、ビタミン、カルシウムなど)や、血糖値、性病があるかなどが書いてありますので(赤ちゃんの出生前診断をしてくれる産院もある)、毎回もらうようにするといいと思います。

日本に帰国後にまた妊娠したときなどに、「前回はこんな感じでした」と説明するのにも使えて便利です。

アメリカで妊婦用サプリを選ぶときのポイント

さて、それでは次に、

「妊婦用サプリを飲んだ方がいいことはわかったけれど、どんなサプリを選べばいいの?」

ということについてご説明します。

アメリカで妊婦用サプリを選ぶポイントとしては、

  • 飲み込める大きさか?
  • お腹の調子は悪くならないか?
  • 栄養の種類と配合量は?

という3点に気をつけましょう。

飲み込める大きさか?

アメリカのサプリは、とにかく巨大です。

特に妊婦用サプリのような、

「これ一粒で、あらゆる栄養素をカバー!」

といった複数の栄養素がぎゅっと詰まっているタイプは、気をつけて選ばないと25セントコインくらい直径が長いものもザラにあります。

が、中には小さめな作りのサプリもあるので、産院でサンプルを何種類かもらって、実物を見て判断するのがいいでしょう。

ただ、中にはあまりサンプルをくれない産院もあると思いますので、そういう方はよろしければ、この記事の後ろの方の私のサプリレビューをご確認くださいね。

お腹の調子は悪くならないか?

実は、各個人が吸収できる栄養素の量にはバラツキがあり、ある人が飲むととても調子が良くなるサプリを、別の人が試したらお腹がゆるくなってしまった!・・・なんてことは往々にして起こります。

特に、

  • 鉄分を飲むと便秘になりがちな人
  • 鉄分を飲むと胸焼けしてしまう人
  • マグネシウムを飲むとお腹を下しがちになる人
  • ビタミンCを飲むとお腹を下しがちになる人

が多いです。

なので、それを確かめるために、3日ほどサンプルの妊婦サプリを飲んで様子を見てみるのはとても大事です。

また、サンプルをもらえない場合も、もしドクターに妊婦用サプリを処方される時に、

「まずは1ヶ月分だけ処方してもらえませんか? 自分に合っているか確かめたいので。(Could you make a prescription only for 1 month? I would like to check if it works well.)」

とお願いしてみるといいと思います。

妊婦サプリの処方は3ヶ月分が一般的だと思いますが、下手に3ヶ月分もらってしまって、それを使い切らないうちにやっぱり別のものにしたいといい出すと、保険が効かずに全額自費で買わなければならなくなることもあります。

栄養の種類と配合量は?

飲むのに苦労しない大きさで、かつ飲んだ後も体調が悪くならないサプリを見つけたら、最後に、そのサプリの成分表を確認しましょう。

ただ、成分は気にし出すとキリがないので、

「こういうのを調べるのが大好き!」

という私のような奇特なタイプの方以外は、いちいち英語でチェックするのは面倒くさいと思います(笑)。

そこでサプリおたくの私から、

「ここだけはチェックして!」

という最低限の確認ポイントをご説明しますね。

  • 鉄分はなるべく多いものを選ぶ
  • 葉酸が1mg以上のものを選ぶ
  • ビタミンDが1000IU以上のものを選ぶ
  • カルシウムよりマグネシウムが多いものを選ぶ

他にも、書こうと思えばいくらでも書けるのですが、まずは4項目くらいならチェックしてもらい易いかな?と思って厳選しました(笑)。

鉄分はなるべく多いものを選ぶ

妊婦サプリで一番大事なのは、鉄分(iron)がどれだけ入っているか?ということです。

多ければ多いほど良いですが、自分の許容量以上を摂ると便秘になるので、

「自分は何mgまでなら飲んでも大丈夫か?」

というのをサンプルで確認すると良いです。

妊婦の便秘は、長引くと痔の原因にもなるので注意してくださいね。

アメリカが規定している妊婦の1日の必要量は27mgなので、まずはそれくらい入っているものから飲んでみて、それでお腹を壊さなければ、さらに鉄の多いサプリを試すと良いでしょう。

中には鉄分特化の妊婦用サプリもあり、私が知っているものだと一粒になんと90mg配合されています。

葉酸が1mg以上のものを選ぶ

日本でもアメリカでも、妊婦に必要な栄養素と言えば葉酸(Folic AcidまたはFolate)です。

「鉄分より、葉酸の方が大事なんじゃない!?」

と思う方もいらっしゃるかと思いますが、アメリカの妊婦用のサプリには、心配しなくても葉酸はぎっちり入っているのでむしろあまりチェックしなくても大丈夫です。

ほとんどのサプリで1mgの葉酸が含まれています。

ちなみに、Folic AcidよりもFolateと書いてあるものの方が、体が吸収し易い形の葉酸(人工的でない自然な葉酸)ですので、選択できるならFolateの方を選ぶと良いでしょう。

(日本人の16%はFolic Acidをうまく分解吸収できない体質で、私もそうです。そういう方は、特に気をつけてFolateの方を選択する必要があります)

ビタミンDが1000IU以上のものを選ぶ

ビタミンDは肌に日光を浴びると体内で生成できる珍しいビタミンですが、コロナ禍の今、外で何かをする機会もぐっと減ってしまいましたよね。

妊娠中にビタミンDが欠乏すると、

  • カルシウムがうまく吸収できない
  • 妊娠糖尿病になりやすい
  • 妊娠高血圧になりやすい
  • 赤ちゃんがアレルギーになりやすい

などの不具合があり、アメリカでは妊婦に欠かせない栄養素として注目されています。

現に、私も妊娠3ヶ月のときに血液検査でチェックされました。

アメリカのほとんどの妊婦サプリにはビタミンD3という表記で500〜1000IU入っているので、なるべくたくさん入っているものを選ぶと良いでしょう。

カルシウムよりマグネシウムが多いものを選ぶ

カルシウムは胎児の骨や歯を作る重要なミネラルですが、同量のマグネシウムと一緒に摂らないと、

  • 吸収率が悪くなる
  • 腎臓結石・尿路結石の一因となる
  • 筋肉(特に足)がつりやすくなる

などの不具合が出ます。

日本では、カルシウムとマグネシウムの理想的な摂取比率は2:1と言われていますが、サプリの研究が進んでいるアメリカでは、近年、1:1もしくは1:2でマグネシウムが多い方が望ましいという流れに変わってきています。

じっさい私はマグネシウムのサプリを妊婦サプリとは別に飲んでいるのですが、お腹の調子が悪くて飲まない日が続くと(マグネシウムにはゆるやかな下剤効果があります)、決まって夜中に筋肉のどこかがつります(昨晩は横腹がつりました・・・痛かった・・・)。

なので、妊婦用サプリを選ぶときは、カルシウムとマグネシウムが同量入っているもの、もしくはマグネシウムの方が多いものがオススメです。

中には、カルシウムの配合のみでマグネシウムが全く入っていないサプリもありますので気をつけてください。

(どうしてもそういう妊婦サプリを選びたい場合は、マグネシウムの錠剤を別で買って飲めば解決します)

アメリカのおすすめ妊婦サプリ

さて、ここまでで、妊婦用サプリを飲む必要性と、良いサプリを選ぶには何に気をつければ良いかをお伝えしましたが、

「どうせなら、手っ取り早くオススメの商品を名指しで教えてよ」

と思うのが人情だと思います(笑)。

なのでここからは、私がサンプル9種類を実際に飲んでみて良かったものをレビューしたいと思います。

  • Vitafol ULTRA
  • Prenate Pixie
  • Tendera-OB
  • vita Pearl
  • Vitafol Gummies

この5種類のサプリについて、これからご紹介していきますね。

バランス最強の妊婦サプリ Vitafol ULTRA

まず、一番最初に試していただきたいのがこちらのVitafol ULTRAです。

日本人でも苦労なく飲み込める小ささで(大きさがわかるように1セントコインの横に錠剤を置いています)、栄養素のバランスも文句なしです。

妊婦用サプリにしては珍しく、ビタミンAが配合されているので、肌荒れしやすい方や、目が疲れやすい方にもってこいです。

妊娠中は、動物性ビタミンAは過剰摂取するといけませんが、このサプリに入っているのは植物性ビタミンAであるベータカロテンなので、問題ありません。

入っている葉酸1mgのうち6割は、体内で吸収しやすいL-methylfolate calciumなのもポイントが高いですし、マグネシウムや亜鉛などのミネラルも摂れる万能型です。

この小さな錠剤ひとつによくぞこれだけ詰め込んだな、と感心する出来栄えです。

パッケージを開けると、ややバニラのような香りがするところが好みが分かれそうではありますが、そこさえ気にならなければ、これ以上ないクオリティの妊婦サプリだと思います。

なお、このVitafolには鉄分強化型の別バージョン、Vitafol Fe+があり、もし鉄分で便秘になりにくい体質の方でしたら、こちらがさらにおすすめです。

錠剤はVitafol ULTRAより少し大きいですが、まあ喉に引っかかることはなさそうなサイズです。そして、白いオマケの錠剤がついてきます。

Vitafol Fe+には、なんと90mgもの鉄分が配合されており、これが飲めるなら、貧血や情緒不安定とは無縁の妊娠生活が送れるでしょう。

小さくてお腹に優しい Prenate pixie

お腹が弱くて小柄な方で、

「とにかく体に負担のない妊婦サプリが欲しい!」

という方におすすめなのが、Prenate pixieです。

私が知る限り一番小型の妊婦サプリで、先ほどのVitafol Ultraよりさらに一回り小さいです。

成分は、Vitafol Ultraに比べるとやや劣り、ビタミンAやマグネシウムが配合されていません。

鉄分も10mgしかなく、これだけだとよっぽど食生活に気をつけない限り貧血になります。

ただし、お腹に優しいferrous asparto glycinateという形の鉄分が配合されているので、

「他のどの妊婦サプリでもお腹を壊してしまった・・・」

という繊細さん(私のことです・・・)には打ってつけです。

たった10mgだけでも、飲まないよりは飲んだ方が絶対に胎児や母体のためになりますので、

「もう妊婦サプリは飲むのはやめようかな・・・」

と諦めかけている方にぜひオススメしたいサプリです。

ビタミン多め Tendera-OB

Vitafolより成分はやや劣るものの、

「私の保険では、Vitafolは適用外だった・・・」

という方におすすめしたいのがTendera-OBです。

大きさはVitafolと同じくらいで、Vitafolよりもミネラルの配合率が少なく、その分ビタミンCやビタミンB12が多めです。

吸収しやすい葉酸塩の比率も、2割とやや低いです。

ただし、ビタミンB3として、Vitafolに配合されているナイアシンアミドではなく、もっと効果の高いナイアシンが入っているのは評価できるポイントだと思います。

鉄分多め vita Pearl

こちらのvita Pearlも、上記サプリで保険が効かなかった方のためのオプションとしてご紹介しておきます。

他と比べて、錠剤はやや大きめです。

こちら、葉酸が他よりも多い1.4mgの配合ですが、残念ながら、日本人でも吸収しやすい葉酸塩の比率はゼロです。マグネシウムも入っていません。

しかしビタミンが軒並み1日の必要量の100%配合されており(Cのみ50%ですが)、鉄分も30mgと多いので、葉酸を吸収できる体質ならなかなか良いと思います。

グミタイプの妊婦サプリ Vitafol Gummies

最後に、

「錠剤を飲み込むのがどうしても嫌!」

という方のために、おやつ感覚で食べられるグミタイプの妊婦サプリをご紹介します。

私のイチオシのVitafolシリーズの、Vitafol Gummiesです。

こちら、ラズベリーの形と味のグミで、味はわりと美味しいです。1日3粒食べます。

気になる成分は、どうしても錠剤と比べると劣り、特に鉄分は10mgしか入っていません。葉酸も、日本人では吸収できない人もいるFolic Acidしか入っていません。

また、これを食べると砂糖も5gとってしまうので、妊娠糖尿病の気がある方にはおすすめできません。

あくまで、どうしても錠剤が嫌いな方のための代替品と考えた方が良いでしょう。

徹底的にこだわりたい方のための発酵サプリ

最後に、

  • なるべく自然な形で栄養をとりたい
  • とてもお腹が弱い
  • 上記のおすすめ品が全て体に合わなかった

という方におすすめの、妊婦用の発酵サプリをご紹介します。

保険は効かず、産婦人科や薬局を通さずに自分で購入する必要があります。

発酵サプリ(Fermented Supplement)とは、乳酸菌のような善玉菌によって成分をすべて発酵させて作るサプリメントで、普通のサプリよりも吸収率がよく、お腹に優しいです。

こちらのNew Chapterの発酵サプリは、さすが高価なだけあって良い成分を配合しており、

  • 葉酸は100%吸収しやすい葉酸塩
  • ビタミンK、セレンなどのプラスアルファの成分が入っている
  • ハーブややフルーツの栄養エキスが配合されている

など、至れり尽くせりな内容となっています。ただ、気になる点としては、

  • かなり大粒
  • 1日3錠飲まなければならない
  • カルシウムの方がマグネシウムより多い

こんな感じです。

お値段は、3ヶ月ぶんのボトルで60ドルなので、1ヶ月約20ドルの出費が発生することになります。

どうしても普通のサプリが合わなかった時のために、「こういうのもあるんだな」と頭の隅に入れておいていただければ幸いです。

アメリカの妊婦サプリ:まとめ

さて、ここまでで、

  • アメリカで処方される妊婦用のサプリは飲んだ方がいい?
  • アメリカのサプリは日本人には大きすぎて飲み込めないってほんと?
  • 自分に合った妊婦用サプリを選ぶポイントは?
  • アメリカでおすすめの妊婦用サプリはどれ?
  • アメリカで密かに流行りの発酵サプリって何?

という5点についてお話しました。

ごちゃごちゃと色々書きましたが、サプリは毎日飲んでこそ効果を発揮するものなので、

「これ、嫌いだけど、栄養価が高いから・・・」

「少しお腹がきゅるきゅるするけど、これくらいなら耐えられるかな・・・」

と無理して合わないものを選んでも、結局飲まなくなって本末転倒してしまいます。

「これなら毎日すんなり飲めそう!」

というお気に入りを探して、なるべく忘れないように(笑)してしっかり栄養補給してくださいね。

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