こんにちは、ニューヨークで駐妻をしているミイです。
コロナのロックダウンも徐々に解除されてきたということで、先日、ずっと延期していた歯の定期検診とクリーニングをやっと受けてきました。
当初の予約が3月だったので、かれこれ3ヶ月も延期していたことになります。
アメリカでは、歯医者は保険が効かないことも多く、治療費が高くなりがちです。
かといって、歯が痛かったり詰め物が取れたりしているのに歯医者に行くのを渋っていると、どんどん状態が悪化して、治療費もどんどん上がっていってしまいます。
そこで今回の記事では、
- アメリカで保険のきく歯医者を探す方法
- アメリカの歯医者の治療費の相場
- 定期検診とクリーニングは年に何回行くべきか
- 悪い歯医者に騙されないための基礎知識
- ニューヨーク州ロングアイランドのおすすめ歯医者
についてご紹介します。
なお、そもそも歯医者で高額治療をしなくてもいいように、歯の効果的なセルフケア方法を知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
アメリカの歯医者で保険はきくの?
アメリカでは国民皆保険というものがないので、自分で医科や歯科、眼科などの医療保険に加入しなければなりません。
ただし、日本企業から駐在でアメリカに来ている方は、お勤めの会社の負担で加入していることが多く、なかなか手厚いプランに入っていることが多いです。
ちなみに、我が家の保険だと、歯科は年間3000ドルまで保険負担でクリーニングや治療が受けられます。
つまり、年間3000ドルまでなら、自己負担一切なしで歯医者に行き放題、ということなのですが、いくつか気をつけなければいけない落とし穴があります。
それは、
- 保険で下りる治療と下りない治療がある
- 診療項目ごとに、年に受けられる回数制限がある
ということ。
たとえば、私の保険だと、歯のクリーニングは年に4回まで保険負担で受けられますが、5回目以降は全額自費となります。
また、普通のクリーニングは保険で下りますが、ディープクリーニング(歯と歯茎の隙間の掃除)は保険で下りません。
これらの制限は、保険契約の規約に何ページも細かく書いてあるのですが、これらをすべて読み込んで理解するのは、一般人(特に英語が第二言語の日本人)にはほぼ無理です。
なので、行きつけの歯医者さんにお願いして、自分の保険で下りるような治療法を提案してもらうことになるのですが、はっきり言って、アメリカの歯医者さんはこの点かなりルーズです。
「保険で下りるよ!」
と言われたから高額な良い治療を受けたのに、いざ保険を申請したら却下された・・・。
ということが、もう何回あったことか!(泣)
しかもこの場合、高額治療を受けたことは自己責任になるので、全額自己負担をすることになります。
歯医者さんは、自分の発言に全く責任を持ってくれません。
なので、私たちは、
- 自分の保険の内容を熟知している歯医者
- 保険が下りる下りないの判断を的確にできる歯医者
を探す必要があります。
アメリカで保険のきく歯医者を探す方法
じゃあ、どんな歯医者に行けば、支払いトラブルを起こさずにすむの?
ということですが、一番安全なのは、
- 自分と同じ保険を持つ人の紹介
で歯医者に行くことです。
もし赴任地に同じ会社の駐在員がいるなら、絶対におすすめを聞くようにしてください。
近くに同僚がいない場合は、残念ながら自力で探すことになりますが、その際に
- 自分の保険を受け付けているか?
- 自分と同じ保険を持っている患者で、今まで保険が下りなかったことはあるか?
と、必ず受付で確認するようにしてください。
私はニューヨークでは、駐妻友達の紹介で親切な歯医者に通っていて、支払いトラブルが起きたことは一度もありません。
しかし、アトランタに住んでいた時は自分の保険に合った誠実な歯医者を見つけられず、何百ドルも自費で支払うはめになりました・・・。
アメリカの歯医者の治療費の相場
これは日本でも同じことですが、アメリカの歯医者も値段はピンキリです。
しかし、何か指標がないと、運悪くぼったくり歯医者に当たってしまったときに気づけないと思うので、あくまで我が家の体験談ですが、治療内容ごとにかかった金額をご紹介します。
- 定期検診とクリーニング 450ドル
- 虫歯治療の詰め物(1本) 150ドル
- 知覚過敏(2本)の治療 300ドル
- 神経までいった虫歯(1本)の根幹治療(root canal) 2500ドル
- 歯ぎしりで歯が擦り減るのを防止するナイトガード(マウスピースのようなもの)作成 800ドル
- 歯と歯茎の隙間のディープクリーニング 700ドル
ちなみに、ディープクリーニングは全て保険適用できました(根幹治療では限度額を使い切って一部自己負担しましたが・・・)。
私が行っている歯医者も、わりとお高めのところなので、上記の価格以上の歯医者だと、
「かなり割高だな・・・」
と判断していただいてOKだと思います。
アメリカの歯医者では、治療にいくらかかるかを聞かないと教えてくれないので、不安な方はかならず施術を受ける前に治療費を確認しましょう。
定期検診とクリーニングは年に何回行くべきか
アメリカでは一般的に、定期検診とクリーニングは半年に1回が推奨されています。
しかし、年に何回まで保険負担で定期検診とクリーニングを受けられるかは、加入している保険プランによって違います。
私の保険では、去年までは年に2回が限度でしたが、今年から規約が改定されたのか、年4回まで可能となりました。
なので、私の通っている歯医者さんからは、
「3ヶ月に一回見せに来てくださいね!」
と言われるのですが、そこまで頻繁に行く気もせず、結局半年に一度しか行っていません(笑)。
私の年の限度額3000ドルだと、
- 年に2回の定期検診・クリーニング
- 虫歯または知覚過敏で3回くらい通う
- 詰め物が取れたところを1回治してもらう
これくらい歯医者に通うとすぐに限度額オーバーしてしまうので、自己負担のリスクを減らすために、特に年の前半は不要不急の検診・クリーニングはセーブするようにしています。
悪い歯医者に騙されないための基礎知識
これも日本でもアメリカでも同じですが、歯医者によっては、お金儲けのために必要ない治療やクリーニングを勧めてくるところがあります。
我が家では、アトランタにいるとき、夫が
「保険がきくから、ディープクリーニングをしましょう」
と勧められ、結局保険がきかずに700ドルほど(350ドルを2回)自己負担しました。
また、高額な高濃度フッ素マウスウォッシュ(90ドル)を買いました。
夫はもともと歯茎が弱く、歯石が溜まりやすい体質なので、ニューヨークで通っていた歯医者さんからも、
「フロスはこまめにして、歯周病に気をつけてね」
と言われていたので、
「本当にマウスウォッシュが必要なのか怪しいけど、90ドルで安心が買えるなら、まあ使ってみるか」
という心境でした。
また、私はアトランタに引っ越して3ヶ月で歯の神経が虫歯になり、根幹治療をしたのですが、その旨をニューヨークに帰ってから行きつけの歯医者に報告すると、
「えっ、前の検診の3ヶ月後に神経まで虫歯になるなんて、いくら何でも進行が早すぎる。その歯医者、怪しいよ」
と言われてしまいました。
今となってはもう確かめようもないですが、もしかしたら、根幹治療する必要のない元気な神経を、治療費目的で引っこ抜かれてしまったのかもしれません。
改めて振り返ってみると、時折痛むだけでそんなに自覚症状は重くなかったし、
「早く治療しないと、神経だけでなく歯そのものを抜かなければいけなくなるよ。今日時間が空いてるから今やってしまおう!」
と、初診のその日のうちに急かされて根幹治療をしたので、なんだか怪しいです。
以上の苦い経験から、アメリカの歯医者で高額治療を提案されたときには、
- セカンドオピニオンを求めに違う歯医者に行く
- 「保険がきくから大丈夫」を鵜呑みにせず、本当に保険適用されるか自分で保険会社に問い合わせる
以上を必ず徹底しようと自分に言い聞かせています。
お金だけでなく、一生付き合っていく大切な歯を損なってしまうことになるので、皆さんも慎重に治療を受けてくださいね。
ニューヨーク州ロングアイランドのおすすめ歯医者
さて、ちょっと怖い話をしてしまいましたが、もしあなたがニューヨークのロングアイランドにお住まいなら、これらの心配とは全く無縁でお口の健康を管理することができます。
なぜなら、日本人駐在員御用達の、凄腕の歯科医院Dr. Kevin Idelsonがいるからです!
グレートネック(Great Neck)にオフィスがありますが、サヤセット(Soyosset)にもセカンドオフィスがあり、どちらか近い方で治療を受けられます。
516-829-0339から予約できるので、ニューヨークで良い歯科医をお探しの方はぜひ行ってみてください。
Dr.IdelsonはBlue Cross Blue Shieldの保険を隅々まで熟知されており、支払いトラブルとは無縁で安心して治療を受けることができます。
また、一回に一人の患者しか診ないので、きめ細かで丁寧な治療を受けることができます。
(丁寧すぎるくらい丁寧で時間がかかり、「いいから早くしてくれ!!」と思うこともありますが:笑)
ドクターは日本語は話せませんが、日本人相手の説明に慣れており、「ムシバ」「シンケイ」といった具合に要所要所で日本語の単語を出してくれます。
Blue Cross Blue Shieldの保険を持っていたら年4回まで検診・クリーニングが無料でできるので、日本で滅多に歯医者さんに行かない方も、赴任を機に一度歯を診てもらうといいと思います。
アメリカの歯医者の治療費の相場と保険適用:まとめ
今回の記事も長くなりましたが、ここまでで、
- アメリカの歯医者で保険は使えるか?
- アメリカの歯医者の治療費の相場
- いい歯医者を探す方法
- 定期検診・クリーニングは年に何回行くべき?
- 悪い歯科医に騙されない方法
- ロングアイランドのおすすめ歯医者
についてご紹介しました。
アメリカで初めて歯医者にかかるときは、「英語で大丈夫かな・・・」とちょっとドキドキすると思いますが、やることは日本とほぼ変わらないので意外とすんなり受診できます。
特に駐在の方は、お金を払わずに歯をクリーニングできるチャンスなので、ぜひお時間のあるときに行ってみてください。
なお、私のように虫歯になりやすくて困っている方は、よろしければこちらの記事も読んでみてくださいね。