アメリカの中華料理|絶対に美味しい鉄板メニューはこれだ!

アメリカの中華料理 オレンジチキン
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こんにちは、ニューヨークで駐在妻をしているミイです。

コロナでなかなかレストランにも行きづらい日々が続きますが、

「今日はもう自炊が面倒だからテイクアウト(Uber Eats)だ!」

という時に強い味方になってくれるのが、安くて美味しい中華料理ですよね。

そこでこの記事では、Uber Eatsの超ヘビーユーザーである我が家がよく注文する、おすすめメニューをいくつか紹介したいと思います。

「アメリカの中華では定番しか頼んだことがないので、新しい料理に挑戦してみたい!」

「メニューを見ても、どれが美味しいか全く見当もつかない・・・」

という方の助けになれば幸いです!

目次

アメリカの中華と日本の中華は全く別料理

まず、アメリカに移住してきた日本人が中華レストランに行って困るのが、

「あれ?チンジャオロース(青椒肉絲)がない・・・」

「ユーリンチー(油淋鶏)はどこ?」

といった具合に、頼みたい料理がメニューにないということ。

日本でおなじみの中華料理の大半は、実は日本人の味覚に合うように日本で発案されたメニューなので、本家中国やアメリカではそもそも存在しないのです(涙)。

なので、アメリカで中華を食べる際は、新規で美味しいメニューを自分で発掘しなくてはなりません。

しかもアメリカのレストランでは、日本のようにメニューの全てに写真が付いていたりしません。

英語か中国語の料理名と必要最低限の説明文だけを見て、どれが美味しそうかを選ばなくてはならないのです。

そんな厳しい状況で美味しいアタリ料理を探し当てるのは至難の技なので、在米が長い日本人に「このレストランのこの料理が美味しいよ!」と教えてもらうことがかなり重要となってきます。

さて、前置きが長くなりましたが、それではここから、私が「これは推せる!」と自信を持って言えるアメリカの美味しい中華料理をご紹介したいと思います。

Scallion Pancake(ねぎもち)

アメリカの中華料理 Scallion Pancake

数々のアメリカ中華の中で私が特にイチオシと思う料理は、こちらのScallion Pancakeです。中国語では、蔥油餅と書きます。

読んで字のごとく、輪切りのネギが所々入った生地を薄く伸ばして焼いたものなのですが、シンプルながら飽きのこない美味しさで、一切れ食べるとついついもう一切れに箸が伸びてしまいます。

中華料理らしくたっぷりの油で揚げ焼きにしているので、外はカリカリ、中はもっちりの食感も楽しく、しかし中はパイ生地のように空気の入った層になっていて重くなりすぎません。

味は、生地自体に鶏ガラっぽい旨味が含まれているのですが、これを餃子のタレのような醤油ベースのソースにちょんちょんとつけて食べます。

ソースはどす黒い色をしていますが、実際食べてみるとあまり塩辛くなく、醤油の香りとコクが感じられて美味しいです。

このScallion Pancake、日本人の知り合いに聞いてもアメリカ人の知り合いに聞いても、

「えっ、そんな料理知らなかった!」

と、認知度がかなり低いのですが、韓国のチヂミやフランスのガレットがお好きな方なら絶対にハマる一品だと思います。ぜひお試しください。

Steamed Pork Soup Dumpling(小籠包)

アメリカの中華料理 小籠包

アメリカの中華は小籠包が美味い、というのは、わざわざ私が書かなくてもすでに周知の事実だとは思いますが、アメリカの中華を語る上で小籠包は絶対に欠くことのできない存在なのでやはり書かせていただきます。

私の中で小籠包とは、脂っこいメニューが多い中華料理の中の箸休め的なヘルシー料理であり、また、どの中華レストランで頼んでもある程度の美味しさが保証されている安全パイでもあります。

ということで、初見の中華料理屋で手堅く美味しいものを食べたいなら、とりあえず小籠包を頼んでおくことをおすすめします。

また、カニ小籠包やエビ小籠包など、色々とアレンジされた変わり種を用意しているレストランもありますが、なんだかんだで普通の小籠包が一番美味しいです。

「小籠包をテイクアウトやデリバリーで頼むと、冷めてしまってマズイのでは?」

「家に届くまでに皮が破れてスープが流れ出てしまうんじゃない?」

と心配される方もいらっしゃると思いますが、私の今までの経験上、Uber Eatsで頼んだ小籠包も、レストランで食べる出来立ての小籠包も、そこまでクオリティは変わらないです。

多少冷めていても十分美味しいですし、パッケージを開けて皮が破れていたことは一度もありません。

ということで、とりあえずアメリカ中華で何を頼もうか迷ったら、小籠包を候補に入れると良いでしょう。

Shrimp Dumpling(エビ餃子)

エビ餃子も、アメリカでも日本でも味が変わらない数少ない中華の一つです。中国語では、蝦餃と書きます。

こちらも安定した、日本人でも食べやすいマイルドな美味しさなので、何を頼もうか迷ったらとりあえず注文に入れておくと良いでしょう。

なお、小籠包やエビ餃子のような点心は、英語ではDim Sumと言います。

「油ギトギトの炒め物よりは、ヘルシーな蒸し料理をちょこちょこ食べたいわ・・・」

という気分の時は、お店を検索する際に「Chinese」ではなく「Dim Sum」と入力すると、目当てのレストランを探しやすいです。

Egg Drop Soup(トロトロ溶き卵のスープ)

Egg Drop Soupは、アメリカ中華でスープといえばこれ!と自信を持って言える超有名料理です。中国語メニューでは、蛋花湯と書きます。

片栗粉でトロミのついたクリアなスープにふんわり溶き卵が落とし込まれている、シンプルながら滋味深い逸品です。

私が25年前に住んでいたヒューストンでは、コーンが入っていることが多くツブツブ食感が楽しめたのですが、ニューヨークではまだコーン入りのEgg Drop Soupには出会ったことがないです。

マイルドで子供受けする味なので、偏食のお子さんをお持ちの方に特にオススメです。ただし、トロトロでなかなか冷めないので火傷には注意してくださいね。

ふんわり卵スープでは刺激が足りない!という辛い物好きさんには、Hot and Sour Soup(酸辣湯)がおすすめ。

文字通り酸っぱ辛いスープに、細長い豆腐や千切りのタケノコなどの具がどっさり入っていて食べ応えがあります。

トムヤムクンの酸味はシトラス系なのに対し、Hot and Sour Soup(酸辣湯)はちょっと鼻にツンとくるお酢の香りなのですが、酸っぱいものが苦手なうちの夫も「これは好き」と言っているので、一度試してみる価値はあると思います。

Orange Chicken(チキン唐揚げの甘酢あんがけ)

アメリカの中華料理 オレンジチキン

日本にもチンジャオロース(青椒肉絲)など和製中華があるように、実はアメリカにも、アメリカ特有の面白い中華メニューがあります。

中でも一番人気なのがOrage Chickenという料理で、鶏肉の唐揚げに、オレンジベースの酢豚のようなソースがたっぷりかかっています。

「え、唐揚げにオレンジソース? 絶対にまずいでしょ・・・」

と思うこと請け合いですが(私も最初はそう思いました!)、実際に食べてみるとオレンジ要素はほとんど感じられず、例えるなら甘酢あんと油淋鶏のたれを足して二で割ったような味です。

酸味は香りづけ程度でわりと甘みが強いので、お子様受けはバッチリ。アツアツのご飯と一緒にはふはふ食べたい味です。

Orage Chickenとよく似た中華料理で、「General So’s Chicken」や「Sesame Chicken」というのもあるので、

「アメリカならではの中華を試してみたい!」

という方は、ぜひトライしてみてください。

Chicken Soong(鶏ひき肉のレタス包み)

アメリカの中華料理 鶏肉のレタス包み

日本にはないアメリカならではの中華料理のでも私のイチオシは、Chicken Soong(鶏ひき肉のレタス包み)です。

鶏肉やナッツを細かく刻んで作った炒め物を、レタスの葉で包んで食べます。本当は、この鶏肉炒めの中にカリカリに揚げた春雨が入っているものが美味しいのですが、残念ながらニューヨークではまだ見つけられておらず・・・もしご存知の方がいらっしゃったらぜひコメント欄でお店を教えてください!(切実)

鶏肉炒めは、鶏肉とカシューナッツの炒めを醤油濃いめで作ったようなお味で、この炒めの香ばしさとシャキシャキレタスのみずみずしさが相まってとても美味しいです。

ただし、鶏肉の量に対してレタスの葉が少ないお店が多いので、この料理をテイクアウト(またはウーバーイーツ)する場合は、あらかじめレタス家に買い置きしておくと良いでしょう。

Double Cooked Sliced Fish(白身魚の唐揚げの唐辛子ソース)

アメリカの中華料理 回鍋魚

この記事で最後にして最大のオススメメニューは、Double Cooked Sliced Fish(白身魚の唐揚げの唐辛子ソース)。中国語では回鍋魚(ホイコーユエ)と書きます。

アメリカではそこまでメジャーではない四川料理(Szechuan Style)なので、もしかしたら行きつけの中華レストランのメニューにないかもしれません。

しかしとっっっても美味しいので、ダメ元で、

「メニューにないけど作ってくれない? (It’s not on the menu but are you able to make HOI-KO-YUE?)」

と頼んでみる価値はあります。四川系のお店ならきっと作ってくれるはずです。

もし通じなかったら、ペンか携帯で「回鍋魚」と漢字で書いて伝えましょう。

味としては、タラのような白身魚のフライと野菜が唐辛子の効いた豆豉風(Black Bean )ソースで炒めてあるのですが、このソースがとにかく辛くて旨味たっぷりで美味しいです。

私はあまり辛すぎる料理は食べられないのですが、この回鍋魚は水を飲んで頑張ってでも食べる価値アリと思い、現に何度もリピートしています。

もし私と同じニューヨークのロングアイランドにお住まいであれば、サヤセットにある「Beijing House」というお店(日本スーパーハナマルの隣)の回鍋魚が絶品なのでぜひ試してみてください。

あとBeijing Houseはチャーハンも美味しいです。

おすすめしないアメリカの中華料理

最後にオマケで、アメリカで頼むと痛い目に合う中華料理について少し触れたいと思います。

まず、日本人なら誰もが好きであろう餃子(Dumpling)ですが、はっきり言って、私はアメリカの中華レストランで満足できる餃子に当たったことがありません。

本場の中国料理では焼き餃子よりも水餃子の方がメジャーで、餃子の皮も茹でて美味しいように作られています。

つまり、アメリカの中華レストランの餃子の皮はモチモチと分厚く、パリッと香ばしい焼き加減とは無縁。ましてや羽根つき餃子なんて夢のまた夢です。

また、肉餡にも、日本のようにキャベツや白菜やニンニクがどっさり入っていないので、かなり肉々しい仕上がり。正直言って、ちょっと臭みが気になります。

餃子は、アメリカでは中華料理店で頼むくらいなら、日本スーパーで冷凍餃子を頼んだ方がよっぽど美味しい・・・というのが私の持論です。

次にオススメしないアメリカの中華は、Pork Bun(肉まん)やPork Belly Bun(角煮まん)です。中国語では、肉まん系は包(パオ)と言います。

私は長崎の角煮まんが大好きで、赴任当初はアメリカの中華レストランのメニューで見つけるたびに目を輝かせて注文していたのですが、残念ながらアタリに出会ったことがありません。

というのも、本場中国の肉まんの餡は、スパイスの八角がすごく効いており、味もかなり甘め。そして角煮は脂身が多く赤身は硬いです。

日本の角煮のような、舌でとろけるような柔らかさ・・・とは無縁なので、日本レベルの味を求める人はやめておいた方が良いでしょう。

ただし角煮まんはアメリカではかなりメジャーで、日本レストランでもメニューにあったりします。日本レストランの角煮まんは美味しいです。

アメリカでおすすめの中華料理:まとめ

さて、ここまでで、アメリカならではのオススメ中華料理について、

  • Scallion Pancake(ねぎもち)
  • Steamed Pork Soup Dumpling(小籠包)
  • Shrimp Dumpling(エビ餃子)
  • Egg Drop Soup(トロトロ卵のスープ)
  • Orage Chicken(チキン唐揚げのオレンジソース)
  • Chicken Soong(鶏ひき肉のレタス包み)
  • Double Cooked Sliced Fish(白身魚の唐揚げの唐辛子ソース)

の、珠玉の7品をご紹介しました。

私自身、まだまだ全てのアメリカ中華を食べ比べできているわけではないので、もし、

「こんな料理も美味しいよ!」

というオススメがありましたらぜひコメントで教えてくださいませ(食いしん坊バンザイ!)。

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