駐妻がうつ・むなしい気持ちから立ち直るための4つのヒント|離婚の危機を未然に回避!

ニューヨークの街並み
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海外で駐妻生活をしていて、一度も日本に戻りたいと思わない人は少数派だと思います。

皆さん大なり小なり、英語(外国語)で話すのがしんどくなったり、お役所での不親切な対応に心折れたり、慣れない文化に戸惑ったりすることがあるのではないでしょうか。

かく言う私も、昨年末に大きな風邪を引いたことがきっかけで、一時期かなり鬱っぽく、精神的に弱ってしまいました。

具体的には、 どうも体がだるくて気力がなく、日々の家事と育児をこなすだけでぐったりしていました。さらに、 些細なことですぐ泣いたり怒ったりと、感情のコントロールが効きにくくなっていました。

これはなんだかまずいな・・・と思って、好きな趣味に没頭してリフレッシュしようとしても、なぜかむなしく感じて気分が乗らず、今まで楽しいと感じていたことが少しも楽しくありません。「もしかして、私って今、鬱かも・・・」と焦った私は、そこから色々な人のアドバイスを参考にしながら、心と体を意識的に休めることにしました。

その結果、少しずつ元気な自分に戻って、また楽しい毎日を送れるようになったので、私と同じように、「駐妻生活にちょっと息切れしちゃった・・・」という方のために、どうやったらうつ・むなしい気持ちから自分を立ち直らせることができたかをお伝えできればと思います。具体的には、以下のような不調を抱えている方におすすめの記事となります。

  • 駐妻生活が楽しくない
  • 怒ったり泣いたりしやすくなった
  • 好きなことをしていてもどこか虚しく、楽しくなくなった
  • 家庭内の雰囲気がギスギスしている
  • どうやったら元の自分に戻れるかわからない

このような方に、お役に立てれば幸いです。

目次

駐妻がうつから立ち直るヒント1:誰かに話を聞いてもらう

鉄板中の鉄板ではありますが、悩んでいるときは誰かに話を聞いてもらうのが一番です。

私は同じ駐妻の方に直接会ってお茶をしたり、バージニアに住んでいる友人にLINE電話したり、日本にいる母にLINE電話したりして沢山助けてもらいました。

特に、母からの、

「あなたちょっと様子がおかしいから、一度日本に里帰りしてらっしゃい」

との言葉にかなり救われました。

言われた当初は、

「航空代も高いし、息子を連れて14時間も飛行機に乗るなんて大変だし、そんなの無理だよ」

と断りましたが、この母の言葉をきっかけに、

「そうか、本当に辛くなったら、日本に帰っちゃえばいいんだ!」

という、いざという時の究極の逃げ道を確保することができました。そして、それにより驚くほど心が軽くなりました。

母と電話するまでは、気晴らしに楽しいことをしたくても、アトランタ近郊で特にやりたいこともなく、

「何もかもどうでもいいから家で寝ていたい・・・」

とやさぐれていたのですが、「日本に帰るという選択肢もあるんだ!」と気づかされたことで、少し気持ちが明るくなりました。

「日本の旬のお刺身を食べたら幸せだろうな」とか、「友だちと飲みに行けたら楽しいだろうな」とかいう欲求が湧いてきて、ずいぶん久しぶりに、

「日本に一時帰国するためだったら、しんどい子連れフライトもがんばれるかも!」

という気力がみなぎってきました。

そんなこんなで、数か月ぶりに「何かをする意欲」を取り戻した私は、この自分の欲求を大事にしようと決心しました。

夫に、「申し訳ないんだけど、里帰りしたい」と相談し、了解をもらって、結局母と電話したその翌日に早々とチケットを取りました(笑)。

かなり高額の出費ではありましたが、そのおかげで今また軽やかな心持ちに戻れたので、後悔はしていません。

あの時母に電話していなければ、おそらく自分では絶対に「ちょっと一時帰国して羽伸ばしちゃおう」なんて思いつかなかったので、第三者に相談してアドバイスをもらうことって大事なんだなあと痛感しています。

駐妻がうつから立ち直るヒント2:やりたくないことをやめてみる

ちょっと疲れたときは、ちょっと休んだら治ります。

でも、とっても疲れたときは、まとまった時間を作って沢山休まないと治りません。

そして、まとまった時間を作るには、自分の日々の仕事を誰かに代わりにこなしてもらうか、もしくは仕事をこなすこと自体を諦めるしかありません。

(本当は、仕事を効率化して時短するという方法もありますが、毎日のルーチンだけで疲れきっている人にそんな余力はありません)

私は主婦なので、家事と育児が自分の仕事です。私はこのタスクを、極限までサボることにしました。

人間、どんな仕事もやらないならやらないで意外となんとかなるもので、「これをやらないと生活が成り立たない」ということ以外はノータッチにしました。

たとえば、私が一番負担に感じる家事は料理なのですが、おかずは大鍋で大量に作って何日も同じものを食べたり、作る気力がそもそも湧かない時は納豆ごはんにしたりしました。

また、Uber Eatという宅配サービス(レストランのメニューをUberドライバーがテイクアウトして自宅まで届けてくれる)を使ったりしました。

私は2歳の息子がいるのでなかなか外食はできませんでしたが、お子さんがいらっしゃらない方なら外食するのも大いにアリだと思います。

また、育児も、一日1時間くらいしか見せていなかったテレビを無制限にし、息子が飽きるまでテレビに子守りさせるようにしました。

さらに、あれやこれやの英語で手続きしなければいけない家の雑事も、思い切って全て夫にお任せしました。

主婦が休むと、他の家族にそのしわ寄せが来るものですが、有難いことに夫は私がお願いした雑事のほとんどを文句も言わず引き受けてくれ、とても助かりました。

おそらくですが、あまりにも私がゾンビのような顔をして、鬱っぽく、また情緒的に不安定だったので、「これは助けないとやばい」と察したのだと思います。

今回の経験で私は、「家族に悪いからと休まず不調を長引かせるより、少しの間頼って甘えて早く回復する方が家族も助かる」ということを学びました。

また、辛い時は家族に察してもらうのを待つのではなく、「辛いから助けて欲しい」と自分から言うことが大切だということも学びました。

駐妻がうつから立ち直るヒント3:自分で自分を褒める

調子が悪い時は、自己肯定感も低くなりがちですが、「こんな私ですみません・・・」なんて思っていると、さらにどんどん気持ちが沈んでいってしまいます。

それよりは、自分を奮い立たせるためにも、あえて、

「親兄弟友だちから離れた海外で、一人で家庭を切り盛りしている私ってえらい!」

「英語できないのに子供の健康診断や先生との面談をなんとかこなしてる私ってえらい!」

「日本より美味しくない食材で、どうにか食べられる料理を作れてる私ってえらい!」

など、何かにつけて自分を褒め称えることをおすすめします。ちょっと大袈裟なくらいがちょうど良いです。

何かすごい活動(英会話クラスやボランティアなど)をしていなくても、日本人が海外で生活しているというのは、それだけですごいことです。

日本では起こり得ないような苦労や努力を沢山重ねているはずなので、それを乗り越えてきた自分をどうぞ褒めちぎってあげてください。

さらに、今まで努力してこなしてきたことを、過去を振り返りながら紙に箇条書きしてみると、 「私、これだけのことを達成してきたのね!」と、気持ちが明るく前向きになります。

そしてその紙(またはデータ)を大事に保存しておき、再び鬱っぽくなった時に読み返すこともおすすめです。

実際、不調というものは、「不調になるくらいがんばっている」から不調になる訳ですから、「そこまでがんばれた私ってえらい!」くらい思っていて良いのです。

そしてぜひ、がんばった自分になにかご褒美を買ってあげてください。

特にアメリカ駐妻の皆さんには、Ben & Jerryブランドのアイス(特にMilk & Cookiesのフレーバー)が美味しくておすすめです。

私はこのアイスを息子から隠れながら台所でこっそり食べると、何とも言えない幸せな気持ちになれます。

駐妻がうつから立ち直るヒント4:悩みの元を断つ

できるだけ日々の仕事量を減らし、休息を取り、自分を甘やかしてちょっと余力が出てきたら、

  • 何が自分にとって最大のストレスなのか?
  • 何をどう改善すればもっと楽に暮らせるのか?

を、考えてみてください。

私の場合、下記の2つが主なストレスで、それぞれ自分なりの解決策を見出したところです。

私の悩みその1:誰にも評価されない家事と育児を延々と続けること

私が駐妻生活で抱えていた最大の悩みは、

  • 会社でのキャリアを諦め、不得意な家事・育児をエンドレスで頑張らなければいけないこと
  • 家事・育児をどれだけやっても、達成感や成長を感じられないこと
  • 不得意なことを頑張っても、誰にも評価されないこと

でした。

そこで、まず息子をプリスクールに入れて(まずは週2回くらい)、空いた時間で在宅の仕事をやってみることにしました。

また、夫に「今日は息子を水族館に連れて行ったよ」とか、「今日は冬物と春物を入れ替えてクリーニングも出したよ」とか、いちいちその日の成果を報告して、褒めてもらうことにしました。

今までは、私が何をしても夫はそもそも気づかないことが多く、それが不満だったので、思い切って自分からアピールし、「試しに、ちょっと大げさなくらい褒めてみてくれる?そうしたら私も機嫌が良くなって家事をがんばれるから、あなたもキレイな家で美味しい料理が食べられるよ」と提案してみました。

すると、意外と夫も乗ってきてくれ、私が自慢げに成果報告するたびに、「そうなんだ。それは助かる!」と応じてくれるようになりました。

「誰かを褒めてやる気を引き出す」というのは、会社で管理職になるうえで重要なスキルだと思うので、その予行練習を家庭で積むことは、夫にとっても決してマイナスにはならないと思います(笑)。

私の悩みその2:英語でのややこしい手続き

運転免許の切り替えや、テレビとインターネットの解約など、アメリカでは、そういった各種手続きがうまくいかず、解決の糸口もつかめないほどの泥沼にはまることがあります。

そういった手続きに奔走するたび、私は、「日本だったらこんなこと絶対ないのに」とか、「よそのご家庭は、旦那さんが全部やってくれているのに」という不満でいっぱいになっていました。

また、問題に手を付けるのが嫌すぎて先送りにしてしまうことも多かったのですが、先送りにすればするほど、「ああ、いい加減あれやらなきゃ・・・」というプレッシャーを毎日頭の片隅で感じる羽目になり、ずっと気分がどんよりしていました。

そこで、そういったストレスを軽減すべく、下記のような対策を考えました。

対策その1

やるべきことができたら、すぐやる。

今すぐにはできないことは、たとえば「水曜の10時に取りかかる!」と決めてiPhoneのカレンダーに書きこみ、その時まで放っておく。

やる日時をパキッと決めるだけで、「いつかやらなきゃ・・・」のプレッシャーを感じることなく、その予定日まで心安らかに過ごせるようになる。

対策その2

泥沼にはまったら、早い段階で夫に相談する。

夫にもわからなければ、夫から会社の人事やアメリカ人の同僚に相談してもらう。自分でも、ESLの先生に相談してみる。

どうしよう・・・と一人で考え込むより、誰かに助けを求めた方が早い。

対策その3

家事育児と同様に、がんばったことを夫に認めてもらう。

私は単純なので、「ありがとう、助かったよ」の優しい一言をもらえるだけで、「まあ、夫も仕事が忙しいし、次も私がやってあげてもいいかな」という気になる。

対策その4

どうしてもダメだったら、夫に丸投げする。

そもそも私は彼に面倒ごとを丸投げされているので、それを丸投げし返しても罪にはなるまい。

私もまだ完璧にストレスフリーな生活が送れている訳ではありませんが、このような塩梅で少しずつ、そもそも悩まなくて済むような生活作りに取り組んでいこうと思います。

駐妻がうつから立ち直るためのヒント:まとめ

ここまで長々と好きなように書いてしまったので、最後に記事の内容をまとめてみます。

駐妻生活がしんどくなってしまった時は、まず、

  • 誰かに話を聞いてもらう
  • やりたくないことはやめて休む
  • 自分をうんと褒める

などして、まずは擦り減ってしまった気力を復活させます。

そして、ある程度気力が戻って、何かに取り組めるような状態になったら、何が鬱っぽくなる原因なのかを分析してみて、そのストレスをそもそも感じないようにできないか試行錯誤して、ライフスタイルの改善を目指してみてください。

私はこの方法で、なんとかゾンビ状態から回復して、新しいことにチャレンジする意欲も生まれてきました。

同じように苦しんでいるけれど、どう持ち直せばいいかわからない方へ、何がしかのヒントになれば幸いです!

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