こんにちは、アメリカ5年目駐妻のミイです。
私の住んでいるニューヨークでは、冬場の一番の娯楽といえばネットフリックス。
毎月固定の月額料金を払えば、スマホでいつでもどこでも、映画やドラマ・アニメ・リアリティーショーなどを無制限に視聴することができます。
アメリカ版Netflixでは、2020年現在、見られる番組はなんと300本以上。
それだけ選択肢が多いと、自分の気に入る面白い番組を見つけるのはなかなか難しいですよね。
そこでこの記事では、ミイが実際にハマって毎日見ていた番組の中から、誰にでも自信を持ってオススメできるものを5つ紹介してみます。
- 日本語字幕付き・吹き替えで見れる海外(アメリカ)の面白い番組を知りたい
- 折角だから、ネットフリックス限定配信のオリジナル番組を見たい
- 誰でも気軽に楽しめるオススメを知りたい
- 楽しみながらついでに英語のリスニング力を上がったら良いなあ
このような方に、オススメの記事となります。
ネットフリックス限定!KONMARIの人生がときめく片づけの魔法
まず、アメリカに住んでいる日本人にとにかく一番にオススメしたいのがこちら。
いまや世界的な超有名人、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」です。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんが、各話ごとにクライアントさんの家に行き、その人の家を劇的に片付けるというリアリティーショーです。
この番組の見所は、
「家の片付けをしていくうちに、なぜかクライアントの心の悩みまですっきり片付いて、その家に住んでいる人全員が明るく前向きになる」
というところです。
片付けを始める前に、こんまりさんがクライアントの生活の悩みや、なぜ散らかってしまうのか、今後どういう家にしたいか、ということを丁寧にカウンセリングして、片付けを通して悩みを解決できるようアドバイスしていくんですね。
片付けを始める前は、夫婦仲がギスギスしていたり、お互いに不満を抱えていたりする家族が、一緒に力を合わせて家を片付けていくことで、だんだんお互いを見直し、連携もできてきて、最後には、
「彼と結婚できてよかった。私は彼を誇りに思うわ」
とか言い出すので、観ているこちらも、
「よかったね・・・これからもお幸せにね!」
と、ホロリと幸せな気持ちになります。
また、こんまりさんはまだ英語は勉強中とのことで、通訳のイイダさんを介してクライアントとコミュニケーションされています。
番組中は、こんまりさんの日本語と、クライアントの英語を両方聞けるので、
「あ、ここの説明、もしかしたらクライアントはあんまりわかってないんじゃないかな・・・」
という場面が度々出てきます。
しかし、そういう言語の壁がある中でも、やれるだけの仕事をして最後にはクライアントに感謝されるこんまりさんを観ていると、日本人も、まだまだ捨てたものじゃないな!と明るい気持ちになれます。
こんまりさんのネットフリックスシリーズは2020年現在、8つのエピソードが見られます。
アメリカでも大好評だったシリーズですので、今後さらに続編も出るのではないでしょうか。
アメリカの大人気リアリティーショー!Queer Eye(クィアアイ)
次にオススメしたいネットフリックス番組はこちら。
嫌な気持ちをなかなか切り替えられないときや、自分に自信がなくなってしまったときにオススメのQueer Eye(クィアアイ)です。
クィアアイとは、5人のイケメンのゲイ集団Fab5(ファビュラス5の略)が、悩めるクライアントの所に行って、外見からメンタル、住まいに至るまでを劇的に改善させてその人の人生を変えるビフォー&アフター番組です。
ファブ5のメンバーは、それぞれがファッションや料理などのスペシャリストで、自分の特技を生かしてクライアント(イケてない)を今時のおしゃれな人に激変させます。
5人それぞれのスペシャリティは、ざっくりこんな感じです。
- タン・フランス ・・・ ファッション担当。クライアントのクローゼットの中身を、オシャレで似合う服ばかりに変えてくれる。
- ジョナサン・ヴァン・ネス ・・・ 美容担当。ヘアカットや髭カットで、もさい見た目をすっきりしたイケメン(またはイケジョ)に変えてくれる。肌や髪のお手入れ方法もレクチャーしてくれる。
- ボビー・パーク ・・・ インテリアデザイン担当。クライアントの家をリフォームして、オシャレで住みやすい空間に変えてくれる。
- カラモ・ブラウン ・・・ カルチャー担当。マンツーマンのカウンセリングをして、クライアントが悩みを根源から解消する手伝いをしてくれる。
- アントニ・ポロウスキ ・・・ 料理担当。クライアントの思い入れの深い料理(お母さんが昔作ってくれた郷土料理など)を簡単に美味しく作る方法を教えてくれて、クライアントが家族・友人・恋人などにごちそうを作ってもてなす手助けをしてくれる。
このファブ5の凄いところは、クライアントの意思や希望を尊重して、その人が心から受け入れられるような提案(コンサル)ができるところです。
たとえば、料理担当のアントニは、教える料理がシンプルすぎて、
「こいつは本当に料理のプロなのか? 作るものが毎回ショボすぎる!」
と批判を受けたりしています。
でもそれは、料理ができないクライアントが、
「これなら自分でもできそう!」
と、自信を持って作れるもの、そして番組が終わった後も一人で作り続けられるものをチョイスしているからなんですよね。
しかもこの番組は、「こんなにカッコ良くなりました!良かったね!」で終わるのではなく、ファブ5の力を借りて外見やメンタルを整えたクライアントが、自分の悩みの大元と向き合って一歩アクションを起こして晴れてゴールとなります。
たとえば、ずっと自信がなくてできなかったプロポーズを大成功させたり、「実は大学を卒業ではなく中退した」ということを両親に打ち明けて大学に入り直したり・・・。
そうやって、自分の嫌な面と向き合って克服し、人生をどんどん良いものに変えていくクライアントを観ていると、
「人生つらいこともあるけど、私も今日もがんばろう!」
と、前向きな気持ちがむくむくと湧いてきます。
クィアアイの日本版!Queer eye in Japan
前章でご紹介した、クィアアイ、実は2019年にジャパン編なる番外編が出ています。
クィアアイのファブ5がまさかの来日し、4人の悩める日本人の人生を、根本から華麗に改善していきます。
クライアントはそれぞれ、
- 自分のことは二の次で地域のために頑張る女性(50代くらいで、自分は女を捨てていると自称している)
- 日本でも海外でも自分の居場所がないと悩むゲイの青年(おそらく20代?)
- 新進気鋭のアーティストだけれど、対人関係が苦手で自己肯定ができない女の子(20代前半っぽい)
- シャイすぎて奥さんとどう接すればいいかわからず、すれ違いが続く男性(30代かな?)
こんな感じで、日本人にありがちな自己肯定感の低さにみなさん苦しんでいます。
クライアントが日本人なぶん、悩みも共感できるものが多く、その悩みをファブ5が優しく寄り添いながら解きほぐしていくのを観ると、
「よかったね・・・本当によかったね・・・」
と、こちらもついもらい泣きしてしまいます。
ファブ5は、このin Japan編で、
「You deserve it(あなたには、それだけの価値がある)」
という言葉を連発しますが、本当に日本人には、すごい働きをしているのに「自分なんて・・・」と卑下してしまう人が多すぎます。
今の社会で生きづらさを感じている人や、家族や恋人との関係で悩んでいる人は、ぜひこのin Japan編を観てください。
きっと、「自分はこのままでいいんだ」という安心感と、「まずは今できることをやってみよう!」という勇気を分けてもらえると思います。
波乱万丈のファッショントーナメント Next in Fashion
こちら、クィアアイのタン・フランスが司会をやっているファッション番組です。
若手のファッションデザイナー10人が、25万ドルの賞金を目標に、トップの座を競い合います。
番組では、毎回あるお題が決められて、そのお題にそった服をわずか2日で仕上げて、全員の作品を集めたファッションショーを開催します。
そのショーには、毎回ファッション業界の著名人を審査ゲストとして招いており、そのゲストと司会2人が話し合って、その回で誰を合格とし、誰を落選させるかを決めます。
毎回1-2人ずつ候補から落選されていき、最終的に残った人がチャンピオン、というシナリオです。
序盤は2人1組でペアになって課題に取り組むのですが、このペアと意見が合わなかったり、技術に差がありすぎてギスギスしたり、お互い不満顔で妥協したり・・・という人間ドラマもあって、ハラハラドキドキしながらつい最後まで見てしまいます。
そして、候補者の中には2人アジア人(中国と韓国)がいて、この二人がなかなか善戦してくれるので、つい、
「がんばれー! 欧米に負けるな!!」
と応援してしまいます。
私はファッションに全く詳しくありませんが、それでも120%楽しめたので、誰にでも自信を持ってオススメできる作品です。
劇的リフォーム! Interior Design Masters
こちら、Next in Fashionのインテリアデザイン版です。
10人のインテリアデザイナーの卵が、ロンドンの老舗ホテルの改装契約という大仕事のオファーを巡って競い合います。
Next in Fashionでも、2日でスーツを2着も仕上げさせられたりと、
「え、時間なさすぎでしょ・・・」
と、その殺人的なスケジュールに度肝を抜かれたものですが、このインテリアデザインマスターでは、なんと別荘丸々ひとつを3日で全て改装させられたりします。
ベッドルーム2つと、リビング、キッチン、ダイニング、バルコニー・・・。
これらの部屋全てを、お題をもらって数時間でデザインして、その後3日でリニューアル、さらには、備え付けの家具まで自作する候補者もいて、目が離せません。
候補者はみんな良くも悪くも個性を持っていて、
- オリジナリティーは凄いけれど時間管理が甘い女の子
- センスも技術もピカイチだけれど協調性が笑えるくらい皆無の青年
- アンティーク大好きでとにかく黒と赤とベルベットばっかり使う女の子
などが、序盤ではペアやチームを組まされて、ギャーギャー言い争ったり、時には妥協したりして、ひとつの完成品を作っていきます。
しかし、トーナメントが進むにつれ、候補者同士で励ましあったり、
「これは私よりあなたの方ができるから、任せるわ」
と信頼関係が生まれたりと、回が進むにつれてみんな急スピードで成長していき、驚かされます。
特に、協調性皆無の青年が、最終的には優しいツンデレに進化するので、
「アンタ、すっかり立派になって・・・」
と、ほっこりと温かい気持ちになります。
キャラが濃すぎるコメディー The Office
ここまで紹介して来て、
「あっ、そういえばドラマがひとつもない!」
と気づいたので、最後にとっておきの笑えるコメディードラマをご紹介します。
このThe Officeは、コピー機の印刷用紙の販売会社が舞台のドラマなのですが、ほぼ誰もまともに仕事していません(笑)。
ハロウィンの日に本格的な仮装をして子供たちを倉庫に迎えたり、社員に火災訓練を真面目にやらせるために本当に火をつけたりと、とにかくやることなすことハチャメチャで、何も考えずに笑いたい時にぴったりのドラマです。
私のお気に入りの回は、この「Chili’s Meeting(チリーズでの商談)」で、大事な商談を安っぽいチリーズ(日本でいうところのガストのようなレストラン)でやること自体すでに面白いです。
こんな商談の仕方で本当に契約が取れたらすごいよね・・・というような超展開なので、ぜひ見てみてください。
この商談の後、主人公のマイケル(左の男性)は、ずっと好きだった上司のジャン(真ん中の女性)を見事ゲットするのですが、このようにギャグの合間合間にロマンスも多々入って来て、人間関係に目が離せません。
残念ながら日本語字幕や日本語吹き替えには対応していないので、自力で英語字幕を見ていくしかないのですが、色々やらかしてくれて視覚的にも楽しめるので、多少内容が追えなくても退屈することはないと思います。
アメリカンジョークを極めたい方や、コメディを見ながらアメリカのオフィス英語を身につけたい方におすすめです。
アメリカ版ネットフリックスのおすすめ番組:まとめ
さて、ここまでで、アメリカ版ネットフリックスのおすすめ番組を5つご紹介しました。
- Tiding Up
- Queer eye in Japan
- Queer eye
- Next in Fashion
- Interior Design Masters
- The Office
このうち、Interior Design MastersとThe Officeは日本語字幕・吹き替えがありませんが、他の4つは、日本語字幕、あるいは日本語吹き替えで番組を楽しむことができます。
しかし、ネットフリックスの日本語吹き替えは棒読みなことが多いので、できれば音声は英語で、字幕だけ日本語にして楽しむのがおすすめです。
そして、英語力を強化したい方は、思い切って、音声は英語、字幕も英語にして視聴するのがおすすめです。
今回ご紹介したのはドラマや映画ではなくリアリティーショーで、毎回同じような構成で番組が進んでいきます。
なので、英語で多少わからない部分が出てしまっても、「たぶんこんなことを言っているんだろう」という予想がつきやすく、英語で最後まで番組を楽しむことができます。
現に私は全て英語字幕で観ているのですが、視聴の量をこなすうちにだんだんと楽に英語が聞き取れるようになってきており、
「ただ楽しく番組を見ているだけで英語力が上がるなんて、ラッキーだなあ」
と、ネットフリックスの恩恵をしみじみ感じています。
ただ、ネットフリックスの一番の目的はなんと言っても娯楽!ですので、どうぞ皆さんが一番楽しめる方法で、リラックスして観てくださいね。