こんにちは、アメリカで駐妻兼ペアレントトレーナーをしているミイです。
実は私、コロナ真っ只中の2020年9月に妊活を成功させ、現在妊娠4ヶ月(第2子)の妊婦です。
この記事では、コロナ禍で先行き不安の中、
- それでも妊活を延期しなかった理由
- コロナ禍の中、実際に妊婦になってみて感じること
- 前回の妊娠出産(コロナ前)と比べて明らかなデメリットはあるか?
という3点を共有しようと思います。
「子供は欲しいけれど、コロナ禍も怖いしどうしよう・・・」
と、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
コロナ禍で妊活は延期するべき?
私は2020年6月に妊活を初めて、 同年9月に妊娠していることがわかりました。
コロナがアメリカでも騒がれ始めた3月から6月までは様子見していましたが、一向に収束する気配のない状況を見て、
- これ以上待ってもコロナが収束する保証はない
- ワクチンが開発されても、その安全性が確証されるにはさらに時間がかかる
- コロナ収束後に妊活を再開しても、すんなり妊娠できる保証はない
- 結局は、子供を欲しい熱意とリスクを比べて、自分で判断するしかない
と考えて、コロナ禍でも妊活を始めることにしました。
待ってもコロナが収束する保証はない
私は現在31歳で、高齢出産となる35歳まであと4年あります。
しかし超虚弱体質で、最初に出産育児した28歳の時でさえヘロヘロになったので、次も少しでも若くて体力のあるうちに産まなければと思っていました。
また、来年秋には日本に本帰国する予定なので、アメリカにいるうちに出産して、子供に米国籍をあげたいと考えていました。
(ちなみに、息子が3歳になって育児が落ち着くまでは、次の子のことなんて全く考えられませんでした)
そんな中で2020年初からコロナが猛威を振るうようになり、その影響は11月現在まで続いています。
全世界が一斉に自宅待機令を出して、すべての人が外出をやめれば感染ルートが断たれ、コロナを無力化することができますが、それをやると経済が死滅するので現実的には無理でしょう。
インフルエンザのように、夏になって気温が上がれば沈静化されてくるという説もありましたが、その期待も外れました。
人の接触を禁止するのが無理で、さらに自然に流行が収まることもないとなると、残るは特効薬とワクチンが開発され、世間に普及するのを待つのみということになります。
開発されたワクチンが安全な保証はない
アメリカでは今週、ファイザー社がコロナワクチンを開発し、現在FDA(アメリカ食品医薬品局)が使用申請を審議中というニュースが話題になりました。
早ければ12/10に認可され、そこから24時間以内に医療従事者などの緊急性が高い人から摂取を始めるとのことです。
順調に行けば、2021年5月までにアメリカ人口の7割がワクチンを摂取して、集団免疫を獲得できるとのことですが、私はワクチンが手軽に受けられるようになっても、しばらくは打たずに様子を見ようと思っています。
なぜなら、子宮頸がんワクチンで問題になったような、重篤な副作用が出ない保証がないからです。
また、私のように及び腰になる人は多いと思うので、ワクチン接種済みの人口もそう簡単には増えないと思います。
妊活開始後にすんなり妊娠する保証はない
数ヶ月後か数年後かわかりませんが、仮にコロナが収束したとして、そこから妊活を再開しても、すんなりと子供ができるかどうかは誰にもわかりません。
一方、確かに言えることとしては、20歳以上の女性なら、若ければ若いほど妊娠率は上がるということ。
そして、男性側では、30歳前後をピークに、緩やかではありますが妊娠率が下がっていくことがわかっています。
また、日本人は世界の中でも不妊率が高く、2015年の国立社会保障・人口問題研究所の調査データによると、調査を受けた人の約30%が不妊に悩んだことがあり、15%の人が実際に不妊治療を受けています。
また、こんなことはあまり言いたくないですが、出産年齢によって、生まれてくる子供の染色体異常リスクや健康リスクが変わるという説もあります。
数年後に、
「あの時、少しでも早く妊活を始めていれば・・・」
と、自分は後悔しないだろうか? ということを念頭に、妊活をどうするか判断することが重要です。
子供を望む熱意とリスクを天秤にかけて考える
これまで、「コロナ禍の中でも妊活を続けるべき理由」を3つ挙げてきましたが、そのどれもが、
「世の中は今こうなっているから」
という外的な要因です。
それとは反対に、
「自分は今、どのくらいの熱意で子供が欲しいと思っているのか?」
という、内的な意思を考えてみることも、妊活の中止・継続を考える上でとても重要です。
私は特に、
- 体が弱いので健康なうちに産まないとまずい
- 米国籍を取れるタイムリミットまであと1年
という状況だったので、「産むなら今!」と判断しやすかったのですが、健康でかつ急ぐ理由もない方の場合、コロナ禍での妊活をどうするかは非常に悩ましい問題だと思います。
そこで提案したいのが、
「もしここで妊活を延期した結果、将来子供を持てなくなっても、まあいいかと思えるか?」
と考えてみることです。
もしかしたら、もうすでに子供がいるご家庭の場合は、
「欲を言えばもう一人欲しかったけれど、今のままでもまあいいか」
と思えるかもしれませんし、子供がいなくても、仕事や趣味が充実している方は、
「子供がいなくても、これはこれで良い人生だわ」
と、楽しく生きられるかもしれません。
しかし中には、
「そうなってしまったら、後悔してもしきれない」
という方もいらっしゃるでしょうし、もしそう思うなら、ご自身が子供を欲しいと思う熱意と、コロナのリスクを天秤にかけて、どうするかを自分で決める必要があります。
「でも、そのリスクってどのくらい大きいの?」
という方のために、次の章で、実際にコロナ禍で妊婦になった私から、
「こういうところが不安で不便でした!」
という点をご説明しますね。
コロナ中の妊娠のリスクや不具合
さて、ここからは、コロナ前とコロナ後で、妊娠・出産の事情はどう変わったか?という点をお話しします。
実際、コロナ前とコロナ後の両方で妊娠を経験した私に言えることは、以下の4点です。
- 妊娠中はそこまで不便はない
- 立ち会い出産や産後の面会が制限される
- 両親にヘルプを頼みにくい
- 赤ちゃん検診で小児科に行かなければならない
- 生まれてくる子の同級生が少ない
順番に、詳しくご説明していきますね。
妊娠中はそこまで不便はない
正直なところ、出産するまでの生活は、コロナ前と後とではあまり変わりません。
私が定期検診に行っているドクターのオフィスは産婦人科しかやっておらず、婦人科以外の体調不良で来る人がいないのでそこも安心です。
コロナ対策としては、オフィスに入る前に必ず受付に電話をするよう言われており、前の患者さんが外に出たことをしっかり確認してから入室OKとなります。
診察では口の中は見られないので、毎回マスクを外すことはありません。
唯一、血液検査をした時は、ラボ(研究所)の人手不足のために検査結果が出るのがコロナ前より遅いです。
といっても、2,3日ずれ込む程度のものなので、全く支障はありません。
コロナ前よりも妊婦が減ったので、検診の予約は取りやすくなりました。
私がお世話になっているドクターのオフィスでは、検診に家族を連れて行くことも可能で、私も一度だけ夫と息子を連れて赤ちゃんのエコーを見ました。
しかし、病院によっては、妊婦本人以外は来てはダメと断られることもあるようです。
これは、たとえば海外に住んでいて夫の通訳なしでは受診が難しい・・・という方には死活問題だと思うので、お世話になる産婦人科を決める前に電話で確認しておくと良いと思います。
立ち会い出産や産後の面会が制限される
妊娠中とは打って変わって、陣痛が来てからは、コロナによる不便やリスクが増えてきます。
私はドクターが提携している大学病院で出産することになっているのですが、色々な科が集結している大きな病院で、院内の人通りも多いため、コロナ感染リスクが高まります。
また、病院によっては、コロナリスク軽減のために家族の立会い出産を禁止したり、産後の面会を制限したりするところもあります。
私の病院では、幸い今の所制限はありませんが、今後の状況次第で変わってくる可能性はあります。
退院するまでの間、家族に、
「これを家から持ってきて」
などとお願いできないことや、赤ちゃんが生まれた喜びをすぐに共有できないことは、コロナ禍での出産の大きなデメリットです。
実家にヘルプを頼みにくい
コロナ禍での出産の最大のデメリットは、実家に産後のヘルプを頼みにくいという点です。
里帰り出産も、実家まで距離がある場合は、公共交通機関を使うのは怖いでしょうし、コロナを理由に実家から里帰りを断られることもあります。
私は長男を出産した時は、義理の母にアメリカまでヘルプに(1ヶ月半ほど)来てもらったのですが、今回はさすがに頼めないと諦めています(実の母は仕事があるのでそもそも来れない)。
不便ではありますが、今年は旅行もレジャーもできず、その分お金はいくらか貯まったので、それを使って、
- 料理配達サービスを使う
- ベビーシッターさん利用を検討
- 時短家電を購入
などをして凌ごうと考えています。
私の家事の最大の難関は料理なので、レンチンしたらすぐに食べられるミールキットの配達サービスにはかなり期待しています。
また、夫は今リモートワークで有給も貯まっているので、産後しばらくは、どうしても辛くなったら夫に時間休を取って赤ちゃんを見てもらって、その間に寝ようと思います。
そもそも二人目が欲しいと最初に言い出したのは夫なので、そこは全面的に協力してもらいます(笑)。
赤ちゃん検診で小児科に行かなければならない
赤ちゃんが生まれると、産後すぐから数週間おきに、検診を受けに小児科に行かなければなりません。
私の友人に、いま生後半年になった子供のお母さんがいるのですが、彼女いわく、コロナ禍の中でも検診は予定通りあったそうです。
アメリカでは、自宅からリモート診察してくれる病院も増えてきていますが、予防接種は実際に病院に行かなければ打てないので、やはりオフィスに出向く必要があります。
小児科では具合の悪い子の診察もしているため、コロナ禍での赤ちゃんの検診は大きなリスクです。
ただし、小児科によっては、
- コロナの疑いのある子は診察時間の終了後に診る
- 病気の子と検診の子とで入り口や待合室を分けている
などの対策をきっちりしてくれるところもあります。
子供の小児科を選ぶときに、どういうコロナ対策をしているかを問い合わせてから決めると良いでしょう。
生まれてくる子供の同級生が減る
コロナ禍で多くの人が妊活を控えるようになったため、今年や来年に生まれる子供には同級生が少なくなります。
これにより、将来、
- クラス数やクラスメイトが減り閉鎖的な環境になる
- スポーツチームの人数が揃わず試合に出られない
- 人口が少ない世代は政策などで冷遇されやすい
といったデメリットが生じる可能性があります。
しかし、同世代が少ないことは、逆に、
- 保育園に入りやすい
- 何をするにもライバルが少ない
- 就活で売り手市場(有利)になる
といったメリットにも繋がるため、一概に悪いことばかりとも言い切れません。
私は個人的には、メリットの方が大きいのではないかと思っています。
重要なのは、ポストコロナの変化をうまく乗り切れるよう、どう戦略を立てて子育てをするかだと思います。
コロナ禍での妊活はどうするべき?現役妊婦によるリスクとデメリット考察:まとめ
さて、ここまでで、
- コロナ禍でも妊活を続けるべき4つの理由
- コロナ禍での妊娠・出産のリスクとデメリット
についてお話しました。
コロナ禍での妊活については、きっと誰かに相談すると、
「やめた方がいいよ」
と言われることがほとんどだと思います。
これは、アドバイスする側からすると、「やめなよ」と言った場合は何もリスクがないけれど、「してみなよ」と言って実際に妊娠して何か問題が起こったら自分が責任を感じてしまいます。
なので、意識的にせよ、無意識にせよ、「今は自粛した方がいいんじゃない」という意見になりがちなのです。
そこでこの記事では、逆に、
- 悩んだ末に妊活を継続した人間も確かにいること
- コロナ禍の中でも、妊娠生活を意外と平穏に過ごせていること
を重点的にお伝えしました。
「悩んでいるけれど、やっぱり産みたい!」
という方を、少しでも応援できていたら幸いです。