アメリカの妊娠糖尿病テスト|再検査になる基準数値とその対策!

アメリカの妊娠糖尿病検査について詳しく解説!
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こんにちは、もうすぐ臨月のニューヨーク駐在妻、ミイです。

私はアメリカで2回妊娠しましたが、アメリカならではの妊婦の気をつけるべきポイントとして、

「妊娠糖尿病にならないようにする」

ということが挙げられます。

アメリカでは、

  • 炭水化物や甘いものの誘惑が多く食生活が乱れがち
  • 日本よりも、妊娠糖尿病の検査の基準数値が厳しい

という理由から、妊娠糖尿病と診断されてしまう日本人の妊婦さんがけっこう多いです。

かくいう私も、1人目の妊娠でも2人目の妊娠でも、1度目の妊娠糖尿病の検査で、

「数値が高いから、再検査しましょう!」

と言われ、再検査をギリギリの数値で切り抜けてなんとか糖質制限やインシュリン注射などの治療を免れてきました。

そこでこの記事では、

  • アメリカの妊娠糖尿病の検査っていつどんなことをするの?
  • 再検査になる基準数値は?
  • 再検査の内容と、妊娠糖尿病と診断される基準数値
  • 再検査でも引っかかったらどうなるの?
  • 妊娠糖尿病の検査で引っかからない(妊娠糖尿病にならない)ための対策

について、ご紹介していこうと思います。

「これから検査を受けるけど、不安だわ・・・」

という方のお役にたてれば幸いです。

目次

アメリカの妊娠糖尿病の検査|時期と内容

まず、アメリカで妊娠糖尿病かどうかを判定する最初の検査が行われるのは、一般的に妊娠24-28週のどこかです。

ただし、

  • 前回の妊娠で妊娠糖尿病と診断されていた方
  • 検診ごとの尿検査で糖尿が出た方
  • 通常の血液検査(妊娠9週目くらいでやる)で高い血糖値が出てしまった方

は、前倒しで検査をする場合があります。

この最初の検査は英語では「One hour glucose challenge test」と言って、砂糖入りの甘〜いジュースを飲んで、その1時間後に血糖値を測る血液検査をします。

(下の画像・・・ごめんなさい、飲んでしまってから撮りました:笑)

アメリカの妊娠糖尿病検査で使う糖質ドリンク

お味は強烈に甘くて、いかにも人工的なオレンジ香料の味がします。

決して美味しいものではないし、もともとゆるーく糖質制限している私としては、

「えっ、これ一本で50gも糖質とっちゃうの・・・」

と辛い気持ちになります(涙)。

このボトルは、

「次の検診で検査をするから、その前に家で飲んできてね」

といって手渡されるので、

  • 検診の予約時間の45分前(血液採取の1時間前)に飲み干す
  • ボトルを飲む1.5時間前からは飲食禁止(どうしても喉が渇いたら少量の水のみOK)

という注意事項を守って飲みましょう。

アメリカの妊娠糖尿病の検査|再検査になる基準数値

アメリカでは、最初の妊婦糖尿の廟の検査で140 mg/dL以上の血糖値が出てしまった方は残念ながら再検査となります。

再検査は、英語で「3 hours glucose challenge test」と言って、その名の通り計3時間かかる長丁場の検査です。

通っている産婦人科ではできないことも多いので、その場合は専門の検査ラボの紹介を受け(産院が自宅近くのラボを探してくれて、検査申し込みをしてくれる)、そこで検査を受けることになります。

私が紹介されたラボは、家から車で7分くらいのところで、電話したら予約なし(Walk In)でいつでも来てOKとのことだったので、いきなり行ってテストを受けました。

2回目の検査を受ける時期は特に指定されなかったので、1回目の検査の結果が出た3日後に2回目を受けに行きました。

アメリカの妊娠糖尿病の再検査の内容

2回目の検査は1回目とやることはそれほど変わらず、甘いグルコースドリンクのボトルを飲み干して血糖値を測ります。

ただし、計測前に長時間絶食する必要があり、検査の8-14時間前から、少量の水以外の飲食ができません。

前日の夜から絶食し、朝食を食べずに朝一で検査を受けに行くのが良いでしょう。

また、血液は全部で4回採取することになり、

  1. ボトルを飲む前の空腹時血糖
  2. ボトルを飲んで1時間後の血糖値
  3. ボトルを飲んで2時間後の血糖値
  4. ボトルを飲んで3時間後の血糖値

を測ります。4回も採血するので、終わった後は腕が注射痕でボロボロになります・・・(涙)。

採血自体は4回とも1-2分で終わりますが、3時間ちょい拘束されることになるので、待ち時間が非常に長いです。

しかもコロナ禍の現在、待合室ではなく自分の車に戻って待つように言われることもあり、家がラボの近所の人は、次の採血の時間まで家に帰ってしまうこともできます(私がそうでした)。

アメリカの妊娠糖尿病の再検査の基準数値

2回目の妊娠糖尿病検査での基準数値を、下記の表にまとめました。

ご参考までに、私の検査結果も表に入れてあります。

正常値私の数値
空腹時95未満73
1時間後180未満128
2時間後155未満137
3時間後140未満142

初回の検査では140以上だとダメなのに対し、2回目の検査の1時間後の基準数値は190なので、

「もしかして、再検査の方が基準がユルイの・・・?」

と思われた方もいらっしゃるかもしれません(私がそうでした)が、実は、初回の検査のボトルはグルコースが50gですが、再検査では100gと倍のものを飲まされている、というカラクリがあります。

私の場合、計4回の採血のうち、3時間後の数値のみ正常値を上回ってしまいましたが、

「4回のうち1回だけオーバーなら妊娠糖尿病と診断されない」

というルールがあり、ギリギリで食事制限や治療を免れることができました。

正常値の方は、1時間後>2時間後>3時間後と、数値がだんだん下がって行くのに対し、私は逆に時間が経てば経つほど血糖値が上がっているので、おそらく私は普通の人と比べて胃腸の吸収が遅いのだと思います。

この再検査の採血で2回以上基準値を上回ってしまった方は、残念ながら妊娠糖尿病と診断され、食事制限や治療を受けることになります。

妊娠糖尿病と診断されるとどうなるの?

3時間の再検査でも引っかかってしまい、妊娠糖尿病と診断されると、産院から下記のような指示を受けることになります。

  • 糖質制限し、毎食食べたものを産院に報告
  • 朝起きた時と毎食後に自分で血糖値を測り、数値を産院に報告
  • 自分で定期的にインシュリン注射

この3つのうち、どれを(または全部)指示されるかは、検査結果の良し悪しや、産院の方針、両親や兄弟に糖尿病患者がいるかなどにもよります。

私の友人は数値が高く、また家族に既往歴もあってインシュリン注射まで自宅でやっていたのですが、毎日針を刺して腕は痛いし面倒だしで大変だったと言っていました。

また、別の友人は糖質制限と血糖値の測定のみを義務付けられていましたが、測定も指に針を刺して測るため、やはり毎回痛いと言っていました。

検査後の24-28週から予定日の42週まで、3ヶ月半ほど頑張る必要があるので、

「本当に赤ちゃんのために必要なら頑張るけど、免れられるものなら免れたい!」

と思うのは人情だと思います。

少なくとも私は、

「なんとかして検査をクリアしたい!!」

と思い、必死になって色々対策しました(笑)。

妊娠糖尿病検査で引っかからないための対策

妊娠糖尿病検査をクリアすることだけが目的なら、究極、1回目のボトルを飲んだと言って飲まずに採血すればクリアはできることになります。

しかし、それでは本当は妊娠糖尿病なのに、適切な処置を受けられずに赤ちゃんと自分を危険にさらしてしまうリスクがあります。そうなることは避けたいですよね。

なのでこの章では、

  • 日本のユルめの基準ならクリアできたかもしれないボーターラインの人を救済する
  • 単なる検査対策ではなく、体質改善で妊娠糖尿病の予防を狙う

方法をご紹介します。

具体的には、

  • 検査前に糖質制限をすると逆効果
  • 毎日10分でいいから散歩する
  • ドリンクは一気に飲まない
  • 検査の合間に少し水を飲んでトイレに行く

の4点になります。これから詳しく説明していきますね。

検査前に糖質制限をすると逆効果

いよいよ来週の検診で、妊娠糖尿病の最初の検査を受けるぞー!となったとき、

「もうすぐ検査だから、なるべく甘いものは控えておこうっと」

と思うのはごくごく当然の流れですよね。

しかしこれ、やると実は逆効果になります。

特に、

  • 普段から摂生して低糖質・高たんぱくを心がけている方
  • 甘いものを普段あまり食べない方
  • 痩せ型の方

は、要注意です。

普段糖質を摂らない人が、食べなれない糖質を或る日突然検査でドバッと摂ると、体が対応しきれずに血糖値がドーンと急上昇してしまうんですね。

なので、体にはあまりよくありませんが、検査の1週間くらい前から、意識して甘いおやつを食べておくと良いです。

現に私も、低糖質なライフスタイルを変えずに受けた 1度目の検査で引っかかり、適度にアイスやケーキなどを食べた2回目はギリギリで通過しました。

毎日10分でいいから散歩する

血糖値を下げる一番の方法は、何と言っても運動です。

特に、普段運動しない人が定期的に運動するようにすると、その効果は計り知れないほど大きくなります(はい、私のことです!)。

妊娠糖尿病検査の直前に付け焼き刃のように運動するのももちろん効果的(検査の30分くらい前から散歩しておくと◎)ですが、普段から毎日少しずつ体を動かすことで、糖質を消費しやすい体質となり、検査の時も血糖値が下がりやすくなります。

また、採血の合間の散歩や階段上り下りも効果がありますが(私もひたすら歩いてました)、検査を受けるラボによっては、

「正しい結果を取るために検査中は安静にしていてください」

と言われることもあるため、その時は潔く指示に従いましょう。

なお、地域や季節によっては、

「散歩はちょっと難しい・・・」

ということもあると思いますが、その場合は室内でモモ上げやスクワットなどすると良いでしょう。

ドリンクは一気に飲まない

私は1回目の検査の時はバタバタと忙しく、産院の予約時間の45分前ギリギリになって、

「まずい、早く飲み干さなきゃ!」

と一気飲みして大変気分が悪くなりました。

1.5時間絶食してからのグルコース50gの一気飲みは大変体に悪く、血糖値が急激に上がります。

アメリカの検査規定では、いちおうグルコースのボトルは5分以内に飲み干せばいいことになっているので、たっぷり5分かけてチビチビ飲むようにしましょう。

検査の合間に少し水を飲んでトイレに行く

日本人はアメリカ人と比べて、消化吸収能力や、糖質を分解するインシュリンの分泌能力が低いです。

なので、日本の妊娠糖尿病検査では、血糖値の基数値そのものはアメリカとさほど変わりませんが、検査で飲むグルコースの量が75gと少ないです(アメリカは100g)。

その日本人が、アメリカ人と同様に100gのグルコースを5分で飲まされるのですから、体としてはたまったものではありません。

・・・というのを言い訳に、私は再検査の採血と採血の間にコップ一杯ミネラルウォーターを飲み、頻繁にトイレに行きました。

念のため、検査の前に看護師さんに水を飲んで良いか聞いてみたのですが、コップ一杯程度ならOKと言われたので、採血が終わるたびに家に帰って堂々と飲みました。

妊娠中は水分補給はきっちりしないといけないし、私のように頻尿になる人も多いし、そりゃあダメとは言えませんよね(笑)。

「トイレに行く=体内の過剰な糖分が排出される」ということで、じっさい私は大学生のとき、健康診断の前夜に友達とオールナイトでお喋りながらチョコレートを一箱一気食いして、翌朝糖尿で引っかかったことがあります(今思うと若かった・・・)。

なので、この名付けて「トイレに流しちゃおう」対策は、私が独自に考案したものではありますが、きっと効果があると信じています。

検査で仕方なくとった余分な糖分をさっさと排出できるので、健康にも良いです。

アメリカの妊娠糖尿病検査の基準数値とその対策|まとめ

さて、ここまでで、アメリカの妊娠糖尿病検査について、

  • アメリカの妊娠糖尿病の検査っていつどんなことをするの?
  • 再検査になる基準数値は?
  • 再検査の内容と、妊娠糖尿病と診断される基準数値
  • 再検査でも再検査でも引っかかったらどうなるの?
  • 妊娠糖尿病の検査で引っかからない(妊娠糖尿病にならない)ための対策

についてお伝えしました。

アメリカでは日本と比べて甘いものの誘惑が多いですし、スイーツひとつに含まれる糖質も段違です。

一方で、甘いものを我慢してストレスがかかりすぎてもそれはそれで体に悪いので、自分にとって最適なバランスを見つけられると良いですね。

また、妊娠糖尿病の検査でなんとか引っかからずに済んだ後、反動で甘いものをドカ食いしてしまうこともあるので(私がそうでした:笑)気をつけてください。

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