アメリカの家事分担テクニック|夫に自発的に家事育児してもらう方法

アメリカの家事分担
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こんにちは、ニューヨーク駐在妻のミイです。

突然ですが、皆さんの旦那さんは、家事や育児を手伝ってくれますか?

私の夫は人生の半分をアメリカで過ごした帰国子女(一応日本人)で、仲の良い友人もほとんどがハーフか帰国子女なのですが、皆さん揃って、バリバリと家事と育児をこなしていらっしゃいます。

たとえば、週の半分以上の夕食を作ったり、毎日保育園の送迎をしたり、毎晩夜泣きする赤ちゃんを抱っこゆらゆらしたり・・・。

私は、父が何も家事をしない家庭で育ったので、ここまで家庭に貢献する男性がこの世に何人もいる、という事実にただ驚き、

「普通に日本で生まれ育った男性と、どうしてここまで違うんだろう?」

と興味を持つようになりました。

そこで、夫を含めた皆さんを観察し、時には質問したりして、

「こうすれば、フツウの日本人男性でも、イクメン・家事メンに生まれ変わるかも!?」

というテクニックを見つけたので、この記事でご紹介します。

目次

まずは小さなことを具体的にお願いする

まず、大前提として、

「一般的な日本の男性は、家事育児を手伝おうにも何をしたら良いかわからない」

ということを押さえておく必要があります。

なので、「もっと手伝ってよ!」と漠然と責めるだけだと、

  • 何をしたら良いのかわからなくて困る
  • わからない自分に劣等感を感じてモヤモヤ

してしまうので、その劣等感を払拭するために、

「俺が稼いでいるから食べて行けるんだろ!」

と言って応戦します。

そこで、こういう不毛なやりとりにならないために、まずは小さなことを具体的にお願いすることをおすすめします。

たとえば、重いものの買い出しや、電球替えなど、力仕事や、背の高さを生かした仕事なら、

「確かに俺がやった方が早いな」

と納得してくれやすいです。虫退治なんかもいいですね。

まずは、すぐにできるような簡単なことから頼んで、「俺はできる」という自信と達成感を感じてもらってください。

「相手が喜ぶと自分も嬉しい」を体感させる

人は、誰かから感謝されると嬉しい気持ちになる生き物ですが、長らく感謝されることがないと、その感覚を忘れます。

なので、なんでも良いので感謝して褒めておだてて、

「もっと役に立ったら、もっと喜んでもらえる」

と思わせることが重要です。

「ありがとう。あなたが○○してくれて助かった」

「仕事で疲れてるのに、聞いてくれてありがとう」

「おかげで少し休めて、元気になったよ」

などと、どんな小さなことにでも積極的に感謝の気持ちを伝えてみてください。

最初は気恥ずかしい感じがするかもしれませんが、この声かけひとつで信じられない効果があるので、初めは無理してでも言ってみてください。

もしかしたら、

「急にどうしたの?」

「いきなり気持ち悪い」

なんて茶化されるかもしれませんが、

「普段、あんまりありがとうって言えないけれど、本当はいつも感謝してるよ」

なんてサラッと返して、あとは放っておけば大丈夫です。

その場では否定的なリアクションが返ってきても、内心では絶対に喜んでいるので、「このツンデレめ」と思ってサラッと流しましょう。

また、お子さんがいる場合は、旦那さんの見ているところでお子さんに、

「パパが電気を替えてくれて明るくなったね!」

「パパの作るごはん、おいしいね!」

などと話しかけるのも大変効果的です。

細かいミスを責めない

夫がせっかくやる気になって家事育児をしてくれたのに、

「ここ、汚れが落ちてない」とか、

「洗い物がシワだらけ」とか、文句を言ってはいけません。

実際ミスだらけの出来だったとしても、そこで責めてしまうと、

「せっかく手伝ってやったのに、もう二度とやるもんか」

と思われてしまいます。

しかし、かといってミスを指摘しないでいると、いつまでも使い物になりませんので、まず「ありがとう、助かった」とお礼を言った後で、

「ひとつだけいいかな? 次から、ここをこうしてもらえるともっと助かるんだけど、お願いできる?」

と、やんわり指摘しましょう。

言い方ひとつで、全く同じことを指摘するのでも効果がまるで違うので、心を無にして優しく教えましょう。

また、指示が細かすぎても夫は嫌になりますので、ほどほどの完成度で妥協しましょう。

まず最初に、

  • 自分で完璧にやりたい家事
  • ちょっと不完全でもいいから夫にやってほしい家事

を区分けして、妥協できる家事だけを頼むようにしましょう。

大概の男性にとって、服のたたみ方や多少のホコリはどうでもいいことなので、

「なんでこれで平気なの!?」

と言っても共感してもらえません。

仕事をがんばっていることを認める

大抵の場合、妻は、夫の会社での働きぶりを知る機会がありません。

家にいる夫しか見ていないので、家事や育児や嫁姑の仲介なんかがうまくできないと、

「全般的に役に立たない、ダメな人」

という判断を下してしまいがちです。

しかし、男性としては、

「俺が稼げなければ、家族が路頭に迷う」

というプレッシャーの元、理不尽な上司や困った同僚、宇宙人のような部下に翻弄されながら歯を食いしばって仕事をしています(職場でのストレスの大半は、人間関係からきます)。

なので、もし夫が会社での話をし出したら、

「はいはい、また愚痴(自慢話)ですか・・・」

とうんざりせずに、積極的に聞いてあげるようにしましょう。

その際、間違っても、

「もっとこうすればいいのに」

なんてアドバイスはせず、聞き役に徹してあげてください。

ただし、よっぽど「それはまずいんじゃ・・・」という話が出てきたら、やんわりと、

「ここのところってどうなの? あなたが悪い立場にならないか心配・・・」

と話をもっていくと、角が立ちません。

「大変なんだね」

「それはいい判断だね」

「それは相手の人が悪いね」

「無理しないでね」

あたりを連発しておくと、気持ちよく話してくれます。

また、疲れた顔をして返ってきたら、

「仕事大変そうだね。大丈夫?」

「何かしてほしいことある?」

と声をかけると大変効果的です。

「なんで私ばっかり尽くさないといけないの」

と思うかもしれませんが、まずは先行投資で、ギブアンドテイクのギブから始めましょう。

論理で説得する

多くの場合、妻側が夫を労ったり認めたりすることで、夫もだんだん妻に協力的になってきて、頼めば家事育児を手伝ってくれるようになります。

しかし、一部の家庭では、妻側が努力を見せても夫が全く変わらないことがあります。

  • 家事育児は女の仕事と信じているタイプ
  • 妻の厚意に甘えてサボるタイプ

のどちらかですね。

どちらも、ガツンと言ってやらないと治らないので、話し合いが必要です。

あなたが1日にこなしている家での労働内容と時間をざっくり紙に書いて、

「これだけの負担がかかっていて、ずっと続けるのは無理だから、手伝って欲しい」

と言いましょう。そして、明確に、いつどんな家事を夫が担当するかを決めてしまうと後々トラブルが少ないです。

感情的にならずに、仕事のプレゼンをする時のように論理的に話すのがコツです。

それでも手伝わないなら、

  • 家事育児のアウトソーシング
  • 便利家電の購入
  • 家事の質を下げる

などを提案して、家事育児の負担を減らしましょう。

相手の言い分を聞く

ここまでで、色々と夫に家事をやる気にさせるテクニックについてお伝えしてきました。

しかし、家事の分担を円満に進める上で、一番重要なのは「相手の言い分を聞く」ことだったりします。

まず、

「こういう理由で、私はあなたに家事育児を手伝って欲しいと思っているけれど、どう思う?」

とざっくり聞いて、相手の答えを待ちましょう。その際、質問ぜめにするのではなく、相手に自由に話してもらうことが大事です。

プレッシャーは極力与えず、「もっと幸せな家庭を築くために、あなたの意見が聞きたい」というフレンドリーな態度を保つことを忘れないでください。

私は、年に5回くらい夫とこういう話し合いをするのですが、大抵の場合、今までは見えてこなかった相手の視点や不満が見えてきて、たいてい、

「なるほど、そういう事情があったのね。それなら、こんな行動をしちゃったのも無理ないね」

と、納得する答えが返ってきます。そして、

「気づかなくてごめんね。それは私が悪かった」

という言葉が、驚くほど簡単にお互いから出てきます。

こうやって、お互いの立場を理解した上で、

「じゃあ、どうしたら二人とも満足できるかな?」

と話し合うことで、建設的なアイディアが生まれて、ただの妥協のし合いではない、もう一段上の解決方法を見つけることができます。

夫の育成は早ければ早いほどいい

結婚年数が長くなればなるほど、

「ここを変えて欲しい」

と指摘しても、何を今更と思われてしまいます。

なので、不満がある場合は、夫婦の暗黙のルールが固まってしまわないうちに(そして愛情が冷めないうちに)、

「ここをこうしてもらえると助かるんだけど・・・」

と、小出しに打ち明けることが大変重要です。

過去はもう変えられませんので、夫婦関係を改善したいなら、取り組むべきタイミングは今がベストということになります。

アメリカの家事分担テクニック|夫に自発的に家事育児してもらう方法:まとめ

さて、ここまでで、夫に家事を分担してもらう方法について、以下の6点をお伝えしました。

  • 小さなことを具体的にお願いする
  • 「相手が喜ぶと自分も嬉しい」を体感してもらう
  • 細かいミスを責めない
  • 仕事をがんばっていることを認める
  • 論理で説得する
  • 相手の言い分を聞く
  • 夫の育成は早いほどいい

家事育児をなかなか手伝ってくれない夫に変わってもらうのはかなり根気がいる作業ですが、これをしないと、いつまでも不満を持って生きていくことになるので、毎日少しずつでもアプローチをしてみてくださいね。

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